簿記初心者は何級から受ける?簿記3級と簿記4級どっちがいいの?

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簿記初心者は何級から受ける?簿記3級と簿記4級どっちがいいの? 簿記3級のコト

 

簿記初心者は、何級から受けた方がいい?

簿記は、1級から4級まであります。

では、簿記初心者は「簿記4級」と「簿記3級」のどちらから受けるといいのでしょうか?

私は「簿記3級」から受けることをおすすめします!

実は「簿記4級」は2017年2月の試験を最後に廃止となり代わりに「簿記初級」が新設されました。

「簿記初級」は本当に簿記の入口。それで試験を1回するのはもったいないですよ!

私が簿記を初めて受けたのは、2009年2月、34歳になる年でした。

本記事では、簿記初心者の私が、当時「簿記4級」ではなく、「簿記3級」から受けた理由と、2016年11月に新設された「簿記初級」(2017年4月試験開始)の話をしたいと思います。

簿記は何級から受けるといいのか?

その答えがみつけ、簿記合格に1歩近づくことができるようになりましょう。

 


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簿記初心者は簿記4級から受けたほうがいい?

簿記4級から?

簿記初心者なら「簿記4級」から受けるのがベストでしょうか?

私は、簿記初心者でも、「簿記3級」から受けることをおすすめします!

実は、簿記に「簿記4級」ってあったの?と思うくらい「簿記4級」の知名度が低いんです。

日本商工会議所のサイトに書かれている簿記4級の基準を見て頂ければわかります。

【簿記4級】

簿記入門レベル。

複式簿記の仕組みを理解し、初歩的な記帳ができる。

小規模商店の経理事務に役立つ。

ちなみに簿記3級の基準はこちらです。

【簿記3級】
ビジネスパーソンに必須の基礎知識。

経理・財務担当以外でも、職種にかかわらず評価する企業が多い。 基本的な商業簿記を修得し、経理関連書類の適切な処理や青色申告書類の作成など、初歩的な実務がある程度できる。

中小企業や個人商店の経理事務に役立つ。

簿記4級は、「複式簿記の仕組みを理解し、初歩的な記帳ができる」レベル。

簿記3級は、「基本的な商業簿記を修得し、経理関連書類の適切な処理や青色申告書類の作成など、初歩的な実務がある程度できる」レベル。

簿記4級は、初歩的な記帳ができるようになるだけということは、簿記3級レベルのほんの入口のレベルなんです。

 

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簿記3級の合格率!簿記4級とどう違う?

簿記3級?簿記4級?

簿記初心者でも「簿記3級」から受けることをおすすめな理由を、簿記3級と簿記4級の比較からみます。

まずは、121回と144回の簿記3級と簿記4級の受験者数と合格率などを見てみましょう。

121回
(2009.2.22)

受験者数
(試験申込した人)

実受験者数
(実際に試験受けた人)

合格者数

合格率

簿記3級

 122,283名

93,453名

 52,779名

 56.5%

簿記4級

 1,070名

 831名

 325名

 39.1%

 

144回
(2016.11.20)

受験者数
(試験申込した人)

実受験者数
(実際に試験受けた人)

合格者数

合格率

簿記3級

120,096名

94,411名

42,558名

45.1%

簿記4級

575名

429名

178名

41.5%

私が受験したのは、2009年2月22日(121回)でした。

簿記検定の申込をして当日ちゃんと受験した人(実受験者数)は


簿記3級は、93,453名(合格率 56.5%)
簿記4級は、831名(合格率 39.1%)

 

2016年11月20日(144回)となると

簿記3級は、94,411名(合格率 41.5%)
簿記4級は、429名(合格率 45.1%)

 

簿記4級の実受験者数は、簿記3級の実受験者数の0.4~0.8%しかありません。

簿記3級と簿記4級の合格率は、あまり大差ありません。

簿記初心者だからって簿記4級からスタートするのは、何だかもったいないと思いませんか?

簿記初心者でも簿記3級からはじめてみることは自然なことなんです。

簿記4級が簿記初級へ!どう変わったの?(追記)

簿記4級から簿記初級へ

簿記4級は、簿記の基礎中の基礎であるため、わざわざ受ける方はほとんどいません。

2016年11月の試験では、簿記4級を受けている方は、簿記3級を受けている方の0.4%です。

簿記3級を1000人受けているのに、簿記4級は4人しか受けていないということです。

そんな背景からか、2016年11月18日の日本経済新聞から簿記4級廃止の記事が出ていました。

日商簿記に「初級」新設 毎日受験可能に

 

 日本商工会議所は18日、簿記検定試験に「初級」を創設すると発表した。新しい級を設けるのは約56年ぶりで、最も易しい級と位置づける。2017年4月から試験を実施する。全国の商工会議所などのパソコンを使ったインターネット形式で原則として毎日受験できるようにし、企業会計や経理の基礎となる簿記の裾野を広げる。

 現在、最も簡単な4級は17年2月に実施する試験を最後に廃止する。

 初級は主に簿記の基礎知識や期中取引の処理を出題する。経理担当者が専門知識として必要とする「決算処理」は出題の対象から外す。試験時間は40分で4級の90分に比べて大幅に短くなる。受験料は2160円(消費税込み)。

 簿記検定の受験者は年間で約60万人いる。ネット形式に改めれば、大学生や高校生の受験が広がる公算が大きい。試験は現在、筆記形式で年3回実施している。

それでは、今までの「簿記4級」と新設された「簿記初級」を比べてみましょう!

 

簿記4級

簿記初級

基準

簿記入門レベル。
複式簿記の仕組みを理解し、初歩的な記帳ができる。
小規模商店の経理事務に役立つ。

ビジネスパーソンが業種・職種にかかわらず日常業務をこなすための必須知識。
簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解し、業務に利活用できる。

試験形式

筆記試験

ネット試験

試験日

原則、2月は第2日曜日
6月と11月は第3日曜日
の年3回のみ

原則、毎日受験できるそうですが、試験会場によります
(日本商工会議所会場では、原則として、第3金曜日は毎月試験を実施)

試験時間

90分

40分

受験料

1,640円

2,160円

実受験者数

527名(2017.2月)

2,711名(2017.4.1~11.30)

簿記初級は、主に簿記の基礎知識や期中取引の処理を出題されます。

簿記の基礎知識の部分では、簿記2~3級に関わる内容も出てくるようです。

ちょっと難しくなるのかなと思いますが、簿記4級で出題されていた「決算処理」は対象から外され、「期中取引の処理」から出題されます。

さらに、簿記初級は試験時間は40分で、簿記4級の90分に比べて大幅に短くなりますので、もしかしたら簿記初級は簿記4級よりも難易度が低いとみていいのかもしれません。

簿記初級は、簿記3級を受ける前の力だめし、腕慣らしで受けられるのもありなのかもしれませんね。

また、簿記初級の受験料は、簿記4級の520円アップで2,160円

ちなみに、簿記3級は、2,850円(税込)です。

簿記初級の難易度が低いのなら、資格試験の1回分を簿記初級に使わずに、簿記3級からスタートしてもいいのではないでしょうか?

 

簿記初心者でも簿記3級から受けましょう!

 

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結局のところ、簿記3級の合格率の変動なんて関係ない!!

合格率なんて関係ない!

簿記3級の合格率は20%~50%と幅広いです。

私が受験したのは、平成21年2月22日(121回)です。

合格率56.5%

2人に1人は合格しているという驚異の年です。

 

その1年後にあたる平成22年2月28日(124回)では

合格率18.8%

5人に1人が合格しているという驚異の年です。

この合格率のふり幅は、検定試験にしてはいささか厳しいと感じます。

日本商工会議所のHPから

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
157(R3.2.28) 70,748名 59,747名 40,129名 67.2%
156(R2.11.15) 77,064名 64,655名 30,654名 47.4%
155(R2.6.14) 中止
154(R2.2.23) 100,690名 76,896名 37,744名 49.1%
153(R1.11.17) 99,820名 80,130名 34,519名 43.1%
152(R1.6.9) 91,662名 72,435名 40,624名 56.1%
151(H31.2.24) 104,357名 80,360名 44,302名 55.1%
150(H30.11.18) 111,657名 88,774名 38,884名 43.8%
149(H30.6.10) 101,173名 79,421名 35,189名 44.3%
148(H30.2.25) 102,212名 78,243名 38,246名 48.9%
147(H29.11.19) 113,559名 88,970名 35,868名 40.3%
146(H29.6.11) 102,077名 80,227名 40,880名 50.9%
145(H29.2.26) 105,356名 80,832名 38,289名 47.4%
144(H28.11.20) 120,096名 94,411名 42,558名 45.1%
143(H28.6.12) 106,558名 83,915名 28,705名 34.2%
142(H28.2.28) 114,940名 89,012名 23,701名 26.6%
141(H27.11.15) 107,928名 84,708名 22,094名 26.1%
140(H27.6.14) 102,252名 79,467名 41,910名 52.7%
139(H27.2.22) 102,450名 79,460名 42,990名 54.1%
138(H26.11.16) 110,602名 86,659名 33,363名 38.5%
137(H26.6.8) 101,574名 78,726名 37,824名 48.0%
136(H26.2.23) 99,368名 75,049名 30,690名 40.9%
135(H25.11.17) 119,736名 93,781名 45,045名 48.0%
134(H25.6.9) 110,190名 85,585名 29,025名 33.9%
133(H25.2.24) 109,473名 84,846名 33,513名 39.5%
132(H24.11.18) 122,458名 95,847名 30,622名 31.9%
131(H24.6.10) 107,370名 83,409名 34,294名 41.1%
130(H24.2.26) 107,326名 80,887名 39,693名 49.1%
129(H23.11.20) 135,400名 105,106名 52,326名 49.8%
128(H23.6.12) 118,775名 93,091名 34,075名 36.6%
127(H23.2.27) 119,975名 91,077名 27,970名 30.7%
126(H22.11.21) 148,942名 117,180名 52,133名 44.5%
125(H22.6.13) 144,480名 113,269名 31,592名 27.9%
124(H22.2.28) 126,236名 95,092名 17,906名 18.8%
123(H21.11.15) 140,245名 108,429名 53,728名 49.6%
122(H21.6.14) 136,981名 107,000名 44,086名 41.2%
121(H21.2.22) 122,283名 93,453名 52,779名 56.5%

 

合格率とは、実際受験した人の中で受かった人の割合です。

ということは、「分母である実際に受験した人」が「分子である受かった人」よりはるかに多いと合格率が下がります。

簿記3級はいろんな資格の中で最も受けやすい資格です。

受験者の多くは、商業系の学校から必須の資格として全員参加型で受験される方や、会社から言われて受験される方もいます。

はたまた、インターネットなどで誰にでもすぐ受かる」とうたい文句に踊らされて十分に準備をせずに受験される方もいます。

「イヤイヤな気持ちでまたは気軽な気持ちで受験する人」と「しっかりとした目的意識をもって受験する人」では、試験勉強に大きな差が出るのは当然ですよね。

このように受ける人の割合によって簿記3級の合格率が変わると言っても過言ではないかと思います。

私は再就職のために、簿記2級まで受ける!
簿記3級はその通過点なのだ!!

私は強く強く堅い意志を持ちました。

また、暦年の合格率をみても大体30~40%前後が大半です。

合格率56.5%?
合格率18.8%?

驚異の年は参考になりません。

大体3人に1人が受かるというデータならば、ちゃんと勉強したら大抵受かるんじゃないでしょうか?

少し希望が見えてきませんか?

 

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まとめ|簿記初心者は何級から受ける?簿記3級から受けてみよう!

簿記

簿記初心者でも、「簿記3級」から受けることをおすすめします!

実は、簿記に「簿記4級」ってあったの?と思うくらい「簿記4級」の知名度が低いんです。

2016年11月試験では、簿記3級の実受験者数が94,411名に対して、簿記4級の実受験者数は429名

そんな背景からか、簿記4級は簿記初級に変わることになりました。

簿記4級は、2017年2月廃止。
簿記初級、2017年4月新設。

初級は、主に簿記の基礎知識と期中取引の処理を出題。

実際の会計業務に必要な「決算処理」を試験から省きます。

難易度は低く、試験形式もネット試験となり、非常に受けやすくなりました。

簿記初心者にとってありがたいですね。

しかし、簿記初級の難易度が低いのなら、資格試験の1回分を簿記初級に使わずに、簿記3級からスタートしてもいいのでは?

 

最終的な選択権はあなたにあります

 

 

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