簿記3級のテキストを買おうとしたとき、10社以上の出版社から教科書タイプや問題集、トレーニング問題、過去問題集など何種類もあって迷いますよね。
簿記3級合格の最短ルートは、何種類もあるテキストの中から自分にあったテキストを選ぶことです。
本記事では、簿記3級を独学で勉強するための簿記テキストをいきなり買ってはいけない理由からテキストを買う前に知っておきたい3つのポイントをお伝えします。
テキスト選びに失敗しないことが、簿記合格への近道になりますよ。
簿記3級におすすめのテキストを2シリーズ紹介!
はじめに、簿記3級を独学で勉強するためにおすすめの簿記テキストを紹介しますね!
基本は、教科書と問題集と過去問または直前対策の3冊でOKです。
- 教科書
- 問題集
- 過去問または直前対策
私は、TAC出版のテキストを使っています。
TAC出版のテキストは簿記初心者でもわかりやすく、効果的に勉強が出来るようになっています。
その中から実際に簿記3級に独学勉強で使っていたシリーズを2つ紹介します。
- みんなが欲しかったシリーズ
- スッキリわかるシリーズ
「みんなが欲しかったシリーズ」の簿記3級テキスト
みんなが欲しかったシリーズは、カラーの図解で、覚えるべきポイントが一目瞭然のテキストです。
教科書は、図もすっきりしているので、ポイントがパッと見てわかり、マーカーもいりません。
各章の最後に「基本問題」があり、この章で学んできた知識が定着できます。
問題集は、1問1問の解説がとても丁寧になされています。
独学での学習では、「つまずき」が何よりも学習の進行の妨げになるため、1問1問の解説は理解度をより深めます。
また、模試(本試験形式の問題)を3回分掲載しており、項目別に培ってきた知識を、一気に本試験レベルに引き上げることができます。
基礎から本試験まで使える問題集になっています。
教科書
みんなが欲しかった 簿記の教科書 日商3級 商業簿記 第11版(2023年2月発売)
滝澤 ななみ 著
問題集
みんなが欲しかった 簿記の問題集 日商3級 商業簿記 第11版(2023年2月発売)
滝澤 ななみ 著
「スッキリわかるシリーズ」のテキスト+問題集一体型
かわいいネコキャラ「ゴエモン」による各項目の取引の事例は、目で見てすぐわかるイラストで説明しているので、イメージしやすいです。
テキスト+問題集一体型なので、テキストを読んだ後にすぐ問題を解くことができます。
さらに問題は、基本と応用にわけて掲載しており、「覚えたらすぐ解く」ことで、知識の定着や実力アップにつながりやすくなります。
テキスト&問題集一体型
スッキリわかるシリーズ スッキリわかる 日商簿記3級 第14版(2023年2月発売)
滝澤ななみ 著
最後の仕上げで直前予想
最後の仕上げで直前予想の問題集をします。
TACの直前予想は、問題・答案用紙を本試験そっくりに作り、高い的中実績を誇る直前演習問題集です。予想模試3+1回分収録の4回分収載で、試験に向けた仕上がりに必須の問題集となっています!
第160回をあてるTAC直前予想 日商簿記3級(2022年12月発売)
TAC株式会社(簿記検定講座) 編著
簿記3級テキストをいきなり買ってはいけない3つの理由とは?
簿記3級のテキストを選ぶにあたって、失敗なんてしたくないですよね?
事前に簿記3級テキストをいきなり買ってはいけない3つの理由と選ぶときのポイントをおさえておくと、テキスト選びの失敗を避けることができます。
理由1: テキストの表紙と帯を確認せずに買ってはいけない!
理由2: テキストの後ろのページのところにある奥付を確認せずに買ってはいけない!
理由3: テキストの中身を最後まで見ずに買ってはいけない!
それでは、説明していきますね~
理由1:テキストの表紙と帯を確認せずに買ってはいけない!
簿記のテキストを購入する際は、まず、テキストの表紙と帯を確認してください。
「新・出題区分対応書籍」になっていますか?
上の写真では、テキストの帯に「今年度の試験範囲にしっかり対応」「もうモヤモヤしない、新形式問題にも対応できる簿記の問題集はこれ!」とか書いてありますね。
どういうことかというと、日本商工会議所では、簿記検定試験の出題の基礎的な指針として
「商工会議所簿記検定試験出題区分表」を昭和34年9月に制定しています。
その後、毎年ではありませんが、その「出題区分表」の改定が行なわれています。
簿記検定試験の出題範囲や出題形式が、毎年ではありませんが変更になるということです。
過去に受かった友人からテキストを譲り受けることもしてもいいですが、だいたい1~2年くらい前にしておきましょう。
その場合は、仕上げの過去問題集だけでも「出題区分表」の改定後の最新版を買いましょう。
理由2:本の後ろのページのところにある奥付を確認せずに買ってはいけない!
いつ出版されたのか?
先ほども書いたように、簿記のテキストが、「簿記検定試験出題区分表」に対応した内容に改訂されているかどうかを確認することは大切です。
「よし、表紙に『出題区分表改訂』とかいてあるから大丈夫だ」
と思って購入してみたら、前年度のテキストだったということも・・・
何故そういうことが起こるかというと、テキストを買うのが早すぎるからです。
出版社によって異なりますが、TAC出版の場合は2月下旬に簿記3級のテキストの最新版が発行されます。
「今年の目標は、6月に簿記3級合格!」
正月に目標を立てて、1月中にテキストを購入すると、最新版ではありません。
そのテキストでは、6月の簿記検定試験の内容に合っていない問題が一部あるかもしれません。
また、「出題区分表改訂」された後の問題が入っていません。
どんな資格試験問題でも、新しく加わった改訂内容について出題されることが多いので、できる限り最新版を購入するべきです。
最新版のテキストを購入することは、次の二度手間を回避することにつながります。
- 新たな本を購入しなければならなくなる
- 最新の情報をインターネットで調べなくてはならなくなる
テキストの奥付は、だいたい裏表紙をめくるとありますが、中のほうに書いてある場合もあります。
テキストの奥付は、しっかりチェックしてくださいね。
理由3:テキストの中身を最後まで見ずに買ってはいけない!
テキストの中身は、勉強の継続に一役かってくれます。
文字ばかりのテキストでは、眠くなってしまう場合があります。
イラストが多いテキストでは、出題範囲を全て網羅されておらず、補助テキストが必要になる場合もあります。
「このテキストを毎日開きたいか?」
結局は、自分好みになるのですが、簿記3級の勉強をしていく上で、継続的に使うテキストが「わかりにくくて開きたくない」では、非常に残念です。
では、自分好みのテキストをどのように選べばいいのでしょうか?
私が以前してみて面白いと思った診断方法である「利き脳」を紹介します。
「利き脳」とは、人間には利き手利き足があるように脳にも「利き脳」があるという考え方です。
「利き脳」なんてないという海外の研究結果もあるそうですが、日本人の特に女性は血液型診断や星座占いなどが好きなように、「利き脳」って聞くと気になる方は多いのではないでしょうか?
あくまで参考までにお付き合いくださいね。
では、2つ質問します。
②腕を組んだ時どちらの腕が下ですか?
①手を組んだ時どちらの親指が下ですか?
B 左の親指が下の方→インプット脳が左脳
②腕を組んだ時どちらの腕が下ですか?
B 左の腕が下の方→アウトプット脳が左脳
私は①と②のどちらも右が下でした。
インプット脳もアウトプット脳も右脳なので、「右右脳(ううのう)」といいます。
左脳は、理論脳
右脳は、イメージ脳
右右脳ということは
「イメージで受け取りイメージで出す」
うーん、正直、資格勉強には向いてなさそうです、笑。
私のように「右右脳」の方でも資格取得できるおすすめテキストは、視覚でわかりやすいテキスト!
イラストたっぷり、文字は小さいけどフォントがかわいらしい、みんなが欲しかったシリーズ「簿記の教科書」です。
問題集と過去問については、テキストでインプットしたものを出し切るアウトプット脳の出番ですね。
私はアウトプット脳も右脳です。
試験問題を解くのに文章を読むのがとてもつらいです。
途中でやる気がなくなります。
でも試験に受かるためには、問題集と過去問を解くことは必要な過程です。
特に過去問題集は、2~3回は繰り返しましょう。
そうすることで、試験問題の全体像をイメージでとらえることができます。
本番であせらずに時間配分ができるようなイメージトレーニングになるということです。
まとめ|簿記3級独学テキストはこれで決まり!
簿記3級の試験に必要なテキストは、基本、次の3つでOK!
- 教科書
- 問題集
- 過去問
余裕があるなら他の教材で知識を掘り下げることもいいですね。
また、購入するテキストは、簿記検定試験出題区分表対応に改訂されているか?
最新版か?
中身が自分好みか?
「このテキストなら続けられそう!」
ファンになれるテキストを選ぶことが、簿記3級合格への近道です。
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