英検®3級は何年生レベル?英検®3級を取得したほうが良い3つの理由!

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英検®3級は何年生レベル?英検®3級を取得したほうが良い3つの理由! 英語のコト

 

英検®3級で問われるレベルは何年生レベルでしょうか?

実は、英検®3級で問われるレベルは中学3年生レベルと言われています。

つまり中学卒業程度ということですね。

この記事では、英検®3級で問われる英語力を身に着けるために、どのような勉強をしたらよいのか、その心構えも含め受験前に知っておくと良いことや効果的な勉強方法についてまとめました。

英検®3級の全体像を知ることで、受験への不安が軽減され、やる気がみなぎってくることでしょう。

※本記事は、執筆者個人の見解・意見となります。

 

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英検®3級は何年生レベル?取得したほうが良い3つの理由

英検®3級は何年生レベル?取得したほうが良い3つの理由

英検®3級で問われる英語力は中学3年生レベルまでの英語力です。

ちなみに、英検®4級は中学中級レベルと言われているので、中2レベル程度です。

英検®3級は英検®4級の内容にプラスして中学3年生の学習内容が入ってきます。

英検®3級を取得するためには中学3年生レベルの文法や語法を身に着け、必要な語彙力を身につけておくことが必須ですし、英検®4級までに無かったニ次試験(スピーキングテスト)もあります。

ここでは、英検®3級を「中学3年生までに取っておくのが良い」とされている理由を3つ紹介します。

 

理由①英語力の証明になる

英検®3級を取得していれば中学3年生レベルの英語力があることの証明になり、 “基礎的な英語力を有している”ことになります。中学で何となく英語の授業を受けただけでは英検®3級を取得できません。

英語を意識的に学ぶことで“身近な英語を理解し、使用できる”という英検®3級が求めるレベルに到達したからこそ合格する資格と言えます。

中学卒業までに取得しておけば、中学時代に英語をしっかり学んだことの証になるだけでなく、高校で学ぶ範囲を吸収するための基盤が十分に備わっていることを意味します。

逆に言えば高校での学びがスタートする前に取っておいたほうが絶対に良い資格とも言えます。

 

理由②高校受験のときに有利になる

中学3年生の高校受験前までに英検®3級を取得した場合、高校入試で内申点や学力試験の得点に加算される場合があり、受験生にとって有利となります。

公立高校では英検取得者への優遇措置があるケースが少ないですが、私立高校では併願優遇措置を取っている学校が多く、英検®3級取得者が資格の一つとして加点されることがあります。

中学3年生は受験期が近づくと忙しくなるので、それまでに取得しておく方が良いでしょう。

英検®3級取得者の内申点や学力試験の加算方法については高校ごとに異なり、優遇措置のない学校もあります。詳しくは受験校の募集要項を確認しましょう。

 

理由③高校受験の練習となる

都立高校では令和4年度の中学3年生から(※)スピーキングテスト(ESAT-J)を入試に導入しました。

都立高校がスピーキングテストを導入したことで、学校の英語教育では一層、“使える英語”に力点が置かれることになることは間違いありません。スピーキングテスト(ESAT-J)を受験する都立の中学3年生にとっても、英検®3級を取得することは自信の一つとなるはずです。

英検®3級は学校の定期試験とは異なる「外部試験」です。

中学生が一次試験を受験する際に学校や塾を通じて申し込み、準会場で受ける場合、試験会場が自分の学校だったり慣れ親しんだ会場だったりする場合があります。

ところが、二次試験の面接は外の会場に行くことがほとんどです。馴染みのない会場で受験するという緊張感に触れることは、高校受験に向けての絶好の練習の場になるでしょう。

(※)ESAT-JとはEnglish Speaking Achievement Test for Junior High School Studentsの略で中学校の英語学習で身につけた英語を話す力を客観的に評価するテスト。令和4年度の都内の公立中学校3年生に向けて実施された。

【参考】東京都教育員会ホームページ
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/speaking_esat-j.html

 

英検®3級は英語をやり直ししたい社会人にもオススメ

英検®3級は英語をやり直ししたい社会人にもオススメ

英検®3級を受けることは英語をやり直ししたい社会人にもオススメできます。

英語学習から離れて何年も経ってしまったという社会人が、自分の英語力を測定したい、あるいは英語の基礎を総復習したいという場合、基礎力の集大成である英検®3級レベルをやり直すのは効果的な学習法と言えます。

途中から英語につまずいてしまった人は、中学3年生までの基礎が身についていなかったことに原因がある場合も多いのです。

ビジネス上では英語を使わないという社会人も、海外旅行などで英語を使うとき、日常会話ができると何かと便利ですし、周囲の人から頼りにされたり、一目置かれたりするかもしれません。

レストランでオーダーする、道を聞く、空港やホテルでチェックインするなど、旅先で最低限のニーズを満たす英語力は英検®3級レベルで十分です。身に着けておいて損はないスキルです。

 

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英検®3級レベルに到達するための3つの方法

英検®3級レベルに到達するための3つの方法

冒頭でもお伝えしましたが、英検®3級レベルは中学3年生です。

英検®3級レベルに到達するために知っておくと良い3つの方法をご紹介します。

 

①語彙力を伸ばす方法

語彙力を伸ばすことはとても大切です。語彙を知らないと文法問題も長文も読めませんし、リスニングも理解できません。

学校の教科書に出てくる単語・熟語を復習するのもいいのですが、それだけでは心もとないと感じてしまうでしょう。英検®3級を受ける場合は、英検®3級に特化した単語帳に取り組むのがもっとも効率的な学習法と言えます。

単語カードをお手製で作るのが好きだという人もいるのですが、カードの作成時間がもったいなのであまりオススメできません。代わりに単語帳を使って“音読筆写”することをお勧めします。

音読筆写のやり方は簡単です。準備するのはノートと単語帳、筆記用具です。
①~③の流れを参照してください。

①覚えるべき単語を含んだ“文全体(フルセンテンス)”を発音して覚えます。
②フルセンテンスを音読したら単語帳から目を離し、もう一度音読します。
③音読した英文を、単語帳を見ないでノートに書きます。
④覚えたら次の単語に移ります。

このサイクルを覚えるまで繰り返し行います。

フルセンテンスを書くのが難しい場合は、単語からのみ書き始めてもいいでしょう。このトレーニングは記憶に残りやすいだけでなく、英単語の綴りを覚えるのにも最適です。

「だいたいの単語は意味だけ押さえれば良いのでは?」と思っている人も多いのですが、英検®3級に出題される基礎レベルの単語は日常的に使われる頻度が高いものばかりなので、教養の一環としても書けるようにしておいたほうが良いでしょう。

ライティングの問題では正しくスペルが書けているかどうかも問われるので、単語の意味だけ知っておけばいいという考えは危険です。

音読筆写は、ダラダラやるのではなく、空き時間を活用して短時間でも集中的に取り組む方が効果的です。

【語彙力対策に効果的なテキスト】
 
◎旺文社 でる順パス単
英検®3級の語彙力対策におススメなのが旺文社の「でる順パス単」です。英検に特化した単語帳であり、最新5年分の出題データを基に単語・熟語が1200語掲載されているのに加え、会話表現も100個載っています。頻出単語から覚えることができるので最初のページから覚えていくのが効果的なやり方です。旺文社の「英語の友」という音声アプリを活用すれば、音読するときに発音の仕方を学ぶことができます。

 

◎学研 ランク順英単語
学研英検シリーズ「ランク順英単語」も英検に良く出ていた単語と熟語、会話表現を過去20回分の問題から分析し、出題ランク順に載せています。クイズ形式で理解度を確認できるアプリもあり、オススメです。音声ダウンロードもできます。同じジャンルの単語をまとめて覚えるイラストのついたページもあります。

 

②英検®3級で問われる文法レベルに上げる方法

英検®3級で問われる文法は4級までの文法項目(おおむね中2レベルまで)に中3の学習範囲が追加されます。

出題される中3の範囲として、疑問文/否定文、時制(現在完了まで)、受動態、分詞、不定詞、動名詞、関係代名詞、接続詞、間接疑問文などがあります。

文法が嫌いという人はけっこういます。とはいっても、文法を学ぶことは避けて通れません。英語を話したり書いたりするのに語順のルールを無視したらどうなるでしょう。

当然、伝えたいことをきちんと伝えられなくなりますよね。 “英文の構成と語順のルール”を学ぶことは円滑なコミュニケーションには絶対に不可欠なのです。

文法を学ぶときは例文を単純に丸暗記するのではなく、様々な場面で応用が効くように仕組みをきちんと理解することから始めましょう。理解できたら文法の項目ごとにいくつか代表的な例文をピックアップして音読筆写することをおススメします。

文法の丁寧な解説が載っている参考書や、文法をマスターするための問題集はたくさん出版されています。英検®3級を受ける時は、英検®3級に特化した問題集や過去問を解きましょう。中学初級レベルからの知識があやふやな場合には、中学英語の全範囲をやり直しできる参考書を買うとよいでしょう。

今回は英検®3級に出題される文法項目の一部を例文でご紹介します。

例文に目を通してピンこない項目があるなら、英検®3級レベルの文法理解に抜けてしまっている部分があるかもしれません。

<現在完了形>
現在完了形3つの用法
I have played the guitar for 5 years.(継続)
私はギターを5年間弾いてきた。
Have you already finished the dinner?(完了)
あなたはもう夕食を食べ終えましたか。
I have been to New York many times.(経験)
私は何度もニューヨークに行ったことがあります。
 
<受動態>
This book was written by a famous writer 10 years ago.
この本は10年前に有名な著者によって書かれました。
The window was broken last night.
その窓は昨夜割られました。
 
<分詞> 
現在分詞と過去分詞
Look at the crying baby.
その泣いている赤ちゃんを見て。
A baby sleeping on the bed is my sister.
ベッドで眠っている赤ちゃんは私の妹です。
This is a stolen car.
これは盗難車です。
These are the pictures taken by him.
これらは彼によって撮影された写真です。
 
<動名詞>
She likes swimming.
彼女は泳ぐことが好きです。
We enjoyed speaking in English.
私たちは英語で話すことを楽しみました。
Taking a walk in the park is fun.
公園を散歩することは楽しい。
 
<関係代名詞>
The man who comes from Canada is her boyfriend.
カナダ出身のその男は彼女のボーイフレンドだ。
Look at the dog that has long legs.
長い脚の犬を見てごらん。
He bought a house which has a red roof.
彼は赤い屋根のついた家を購入した。
This is the book (which)I bought last week.
これは先週私が買った本です。
I know a boy whose father is an artist.
私は父親が芸術家である少年を知っています。
This is the funniest movie that I have ever watched.
これは私がこれまで観た中で最も面白い映画です。
 
<不定詞>
不定詞3つの用法
To walk on the beach is fun.(名詞的用法)
浜辺を歩くことはたのしい。
I have a lot of homework to do today.(形容詞的用法)
私は今日沢山のやるべき課題がある。
I studied hard to pass the test.(副詞的用法)
私はその試験に合格するために一生懸命勉強した。

疑問詞+不定詞
He doesn’t know how to cook.
彼は料理の仕方を知らない。
Do you know where to go?
あなたはどこへ行くべきかわかりますか。

動詞+人+不定詞
I want you to wash the dishes.
私はあなたに皿を洗って欲しい。
My mother told me not to go out in the evening.
私の母は夜に外出しないようにと私に言った。
My brother asked his teacher to give him homework.
私の兄は先生に宿題を出してもらうようお願いした。

It is ~(for 人)to do構文
It is important for us to study English.
私たちにとって英語を勉強することは重要だ。

too~to…構文とso~that…構文
The coffee was too hot for me to drink.
The coffee was so hot that I couldn’t drink it.
そのコーヒーは私が飲むには熱すぎる。

 
<間接疑問文>
She doesn’t know where Tom lives.
彼女はトムがどこに住んでいるか知らない。
Please tell me when your birthday is.
あなたの誕生日がいつなのか教えてください。
I don’t know how many books I have.
私は自分が何冊の本を持っているのかわからない。

 

【英検®3級で問われる文法レベルに上げるオススメの問題集】

◎旺文社 英検3級教本
2017年度からのリニューアル試験に対応。
フルカラーで見やすく飽きずに学習できます。模擬試験を解くことで自信がつきます。

 

◎旺文社 英検3級集中ゼミ
2017年度からのリニューアル試験に対応。一日に取り組む範囲が決まっているので計画が立てやすい。

 

◎旺文社3級過去6回全問題集
過去6回分の問題を掲載。
ロングセラーの全問題集シリーズ
解答、訳、詳しい解説がついています。
旺文社の「英語の友」アプリでリスニング・面接の音声が聞けます。

 

◎かんき出版 中学校3年間の英語が一冊でしっかりわかる本
中学英語をイチから学びたい学習者向けてすべての中学英語のすべての文法をカバー。
英語に苦手意識のある学習者に分かりやすい例文とイラストをつけて説明。受験前の中3生も復習に使えます。
大人の学び直しの一冊としても使えます。
音声はダウンロードできます。

 

◎学研プラス 中学英語をひとつひとつわかりやすく
中学生3年間の参考書の文法内容を一冊にまとめてあります。難しい解説用語を避けているので、超基礎から学べます。
文法を一からやり直したい人に向いています。

 

③アウトプット(ライティング・スピーキング)の強化する方法

アウトプットの強化法についてですが、そもそも「アウトプットって何?」と思う人もいると思います。アウトプットとは知識や経験を外に出す力のことを指します。語学学習におけるアウトプットとは、「ライティング」と「スピーキング」のことです。

私たちが日常会話を母国語でするとき、たいていの場合、難しさを感じることはあまりありません。母国語ならば様々な場面に対応できる語彙力・表現力が身についているからです。

同じことを外国語でやるとなると、どうでしょう。とても難しく感じるはずです。「日本語の~をなんと置き換えればいいんだっけ?」というふうに、頭の中が急に忙しくなります。頭をフル回転させても適切な表現はなかなか出てきません。

日本にいながら英語を勉強して英会話が上達したという人のほとんどは、「日本語」→「英語」に置き換える作業を繰り返しやってきたはずです。

この言語の置き換え作業を“コードスイッチング”と呼びます。頭の中に日本語と英語の辞書の両方をインストールしているような感じです。コードスイッチングに慣れてくると、言いよどむ回数も減り、英語がスラスラと出てくるようになるでしょう。

ネイティブスピーカーでなくても、学習と訓練によって、その場に相応しい会話表現や言い回しを身に着けることは十分に可能です。英語を書いたり話したりする訓練を習慣化するくらい意識的にやりましょう。

 

英検®3級のライティング

英検®3級のライティング問題では、聞かれた質問に対し、自分の意見を述べ、理由を2つ書くことが重要なポイントとされています。英語では自分の意見を先に行ってから理由を後付けします。語数の目安は25~35語です。

ライティングの問題例とそれに対する解答例(2パターン)ご紹介します。

Question: What do you want to do during your spring vacation?

Answer①: I want to go to Tokyo Disneyland with my friends. I have two reasons. First, I want to stay at a beautiful hotel near Tokyo Disneyland. Second, I like to see Micky Mouse very much. 35語

意見を述べてから、I have two reasons.という風に理由が2つあることを述べる。First,~. Second,~. を使って順に理由づけをする。

Answer②: I would like to go to Tokyo Disneyland with my friends. This is because I haven’t been there for a long time. Also, I like to enjoy shopping in Tokyo Disneyland. 31語

意見を述べてから、This is because~(それは~だからだ。)で理由のひとつ目を述べる。Also,(また~だからだ。)という風に2つ目の理由を述べる。

ライティングは書いたら文法や語法、語彙の選び方が間違っていないか、英語の得意な人や英語の先生に添削をしてもらいましょう。数をこなすことでだんだん上手になりますよ!

 

英検®3級のスピーキング

英検®3級のスピーキングは2次試験の英語による面接で、質問を聞いて受け答えがしっかりできているかが測定されます。

英検®3級のスピーキング対策としてやっておくべきことは次の3つです。

①英検®3級レベルの問題集をこなす
英検®3級レベルの問題集をやりましょう。日常会話レベルで聞かれそうな質問が豊富に掲載されていますので「なるほど、こういうことを聞かれるのか!」というポイントが分かります。時代の流れに応じた質問内容がくることもあるので、最新のものを購入しましょう。過去問にも必ず目を通しておきましょう。

②場面に応じた会話のパターンを増やす
場面に応じた会話のパターンを増やしましょう。日常会話レベル以上のことは面接では聞かれませんので、天気の話題、ニュースになっていること、仕事や学校のこと、ショッピング、趣味など、日常会話で使われる頻度の高い表現を覚えましょう。英語表現や決まり文句で「これは自分に当てはめて使えそうだな」と思うものがあればノートにメモする習慣をつけてください。日常会話のテキストを購入して毎日音読してもいいですし、英語で日記を書くことも楽しいですよ。

③“英語を聞いて話す”機会を増やす
英語を聞いて話す機会を増やすことで、自然と会話力がアップします。ネイティブスピーカーが周囲にいなくても、YouTube動画の英会話やNHKラジオ英会話、オンライン英会話など、自宅にいながらでもアクセスできる学習ツールが無数にあります。
書店で購入したテキストと付属の音声を活用し、聞こえてくる英語をマネしながら声に出す訓練を毎日していた人が飛躍的に上達したケースもあります。英会話スクールに通ってマンツーマンレッスンを受けなくても、やり方はいろいろあるのです。

【アウトプットの強化するオススメのテキスト】

◎J リサーチ出版 ゼロからシャドーイング
聞こえてくる英語をすぐ後から追いかけて同じようにまねして発音するトレーニング方法で英語がします。
短い文から、会話、長文、ニュースまで段階的にレベルアップできます。
英語の音感が身に着くだけでなく英語で考える思考力がつきます。

 

◎アルク 万能英会話フレーズ
You Tubeでも有名なHapa英会話のJun先生の本です。ネイティブが普通に使っているけれど、日本人が苦手とする「動詞」+「前置詞・副詞」の組み合わせのPhrasal verb(句動詞)を紹介しています。
ネイティブらしい英語表現を身に着けられます。

 

◎NHK出版 中学生の基礎英会2
NHK出版のラジオ中学生の基礎英語2はオススメです。いまは自宅でラジオを聞く人もほとんどいないかもしれませんが、自分が学生のころ、「お金をかけなくても会話力が上達するよ!」と学校の先生が力説していました。語学だけでなく教養も深まります。
音声はダウンロードチケットが別売りであります。

 

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英検®3級に合格するための近道とは?

英検®3級に合格するための近道とは?

英検®3級に合格するための近道はあるのでしょうか。

語学学習が初級者であればあるほど、地道にコツコツと学習経験を積み上げることが大切です。参考書を調べたり問題を解いたりすることは、一見回り道のように思えるかもしれませんが、それが一番の近道です。

では、英検®3級に受かるために何点を取ったらいいか、合格率はどのくらいなのか、気になるところを見てみましょう。また、2016年度から導入された新しいCSEスコア尺度についても見てみましょう。

 

①合格点、合格率、英検®のスコアについて知る

英検®は2016年度以降、(※1)CSEスコアというユニバーサルなスコア尺度を導入しています。

合格基準スコアは各級で定められていて変動しません。

英検®3級の場合、一次試験(リーディング、ライティング、リスニング)の合格点は1103点/1650点満点です。ニ次(スピーキング)の合格点は353点/550点満点です。技能ごとの満点スコアは550点です。

英検®3級の一次試験の合格率については、現在は公表されていません。

2015年までは受験者のおよそ5割は受かると言われていました。試験の難易度がほぼ毎年変わらないという前提でいくと、現在も受験者のおよそ2人に1人は受かっているということになりますね。とはいえ、半分は落ちているわけですから油断はできません。

二次試験の合格率はもっと高く、ネット上では受験者の9割程度は合格すると言われているほどです。具体的な数字を聞くとやる気も湧いてくるのではないでしょうか。

英検®でCSEスコア尺度が導入されてから、どんなことが変更されたのでしょうか。

2015年度までは素点で合否が決定されていましたが、2016年度以降は各技能に均等にスコアが配分されるようになりました。

つまり「ライティングが苦手だから他の技能で補おう」というようなアンバランスな解答の仕方が通用しなくなったのです。語学の資格というだけあって、四技能をバランスよく習得することが求められているのですね。

CSEスコア尺度が導入されたことで、検定の合否が分かるだけでなく、自分が取得したスコアが(※2)国際基準のCEFR(Common European Framework of Reference for Languages)でどの段階にあるかが分かるようになりました。世界のどこへ行っても「自分の英語力で何ができるか」を証明できるようになったということです。IELTSやTEAPといった他の検定試験との比較もしやすくなりました。

国際基準のCEFRは外国語の熟達度を表す指標として欧州で作られたものです。

A1~C2までの6段階で語学の運用能力が示されます。英検®3級はCEFRのA1レベルに対応します。A1レベルはCEFRの一番下のレベルで“日常生活でよく使われる非常に基礎的な表現を理解し、使うことができるレベル”です。英検®の合格通知にはCSEスコアとCEFRの両方が技能ごとに表示されるようになりました。

(※1)CSEスコア とはユニバーサルなスコア尺度、Common Scale for Englishの略。
(※2)CEFR(Common European Framework of Reference for Languages)は
外国語の熟達度レベルを示す国際標準規格のこと。

 

②英検®3級の問題形式を把握する 

英検®3級の問題形式を把握して本番に備えましょう。

一次試験の内容はリーディング、ライティング、リスニングとなっています。

筆記試験は31問を50分で解き、リスニング問題は30問を25分で解きます。過去問を解くときには時間配分まで意識しましょう。一次試験は次のような形式となっています。

【リーディング問題の形式】
解答は4択形式です。

大問1「短文の空所補充問題」(15問)
語彙、熟語、文法を問う問題です。

大問2「会話文の空所補充問題」(5問)
   会話の穴埋め問題です。

大問3「長文の内容一致を問う問題」(10問)
①掲示板・案内などの内容」
②Eメールや手紙の内容 
③短い物語や説明文

 

【英作文の問題】解答は記述形式です。

質問に対する英文を25~35単語で書く問題です。
内容、構成、語彙、文法が測定されます。(1問)

 

【リスニング問題】解答は3~4選択形式です。次の3つから構成されます。

大問1 
会話の応答問題(10問)3択形式。1回のみ放送されます。男女2人の会話を聞いて3つの選択肢から選ぶ問題です。日常の様々な場面での会話を聞き取ります。問題冊子のイラストを参照しながら解答します。

大問2 
会話の内容一致選択問題(10問)4択形式。選択肢は読み上げられるのみで問題用紙に印字されていません。2回放送されます。
男女2人の2往復の会話を聞いて、内容についての質問があります。

大問3 
文の内容一致選択(10問) 4択形式。選択肢は問題用紙に印字されています。
2回放送されます。35語程度のモノローグ(独白)を聞いて答えます。ある人物のエピソードや、公共の場での案内放送、時や場所、価格といった詳細情報を聞き取る問題です。

英検のホームページには詳しい問題形式が一覧で示されているだけでなく過去問1年分が掲載されていますので、積極的に活用してみましょう。

二次試験はスピーキングです。

面接官と一対一で行われます。問題数は5問で形式は次の通りです。

第1問 カードの文章に関する質問
第2,3問 カードのイラストに関する質問
第4,5問 受験者自身に関する質問

英検®ホームページには入室から退室までの流れがわかる「バーチャル二次試験」が掲載されています。面接の流れを把握しておけば緊張も半減するでしょう。

英検®3級の二次試験は合格率が高いと言われていますが、準備がゼロの状態で受かるほど甘くはありません。英語ができる人に面接官役をお願いし、模擬面接の練習を複数回やっておきましょう。

旺文社の二次試験シリーズも面接前に活用してみてください。

◎英検二次試験・面接完全予想問題 シリーズ | 旺文社 (obunsha.co.jp)
予想問題7回分が掲載されています。
動画でリアルに面接を体験できます。
オールカラーで見やすい内容となっています。

 

③過去(対策)問題で6割正答を目指そう

2016年度以降の英検®は、受験生の正答率や問題の難易度、過去のデータなどをもとに統計的手法を使ってスコアが算出されるようになりました。

配点は好評されず、その結果、受験後に自己採点がやりにくくなりました。

技能ごとに6割程度を正答できれば合格する可能性が高くなると言われています。

英検®3級の過去問や対策問題を解くときは、6割の正答を目標にすると良いでしょう。

 

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まとめ|英検®3級は何年生のレベル?合格するための心構えを知ろう!

まとめ|英検®3級は何年生のレベル?合格するための心構えを知ろう!

英検®3級は何年生のレベルでしょうか?

英検®3級は中学3年生までのレベルであると言われています。

英検®3級レベルをマスターするには少なくとも1日1時間程度、1か月は継続して勉強することが必要です。

また、英検®3級に合格するための心構えとしては、「ローマは一日にして成らず」ということを知っておくとよいでしょう。“合格の裏技”とか“たった数日間やればカンペキ”のようなシンプルで耳障りのよさそうな言葉は怪しいと思った方がよさそうです。

英語をイチからやり直したいという社会人も英検®3級レベルからやってみることが有益です。

英検®3級は中学3年生のレベルなので、コツコツ勉強していけば、できるようになります!

英検®3級合格を目指していきましょう!!

 

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