英検®3級は中学3年生までの英語力が問われる検定試験です。
準備が不十分で心配だけど、なんとか合格したい!
一夜漬けでも合格するという噂は本当?
情報に振り回されて何をしていいか検討もつかないことはありませんか?
本記事では、短期間でも効果がある英検®3級の受験の対策法をお伝えします。
焦ったり迷ったりしている人は、ぜひこの記事を読んで頭を整理してくださいね。合格に向けてやるべきことがわかったら、すぐにでも準備に取り掛かりたくなるはずです。
英検®3級は一夜漬けでも合格できる?!
英検®3級は一夜漬けでも合格できるというのは本当でしょうか?
「一夜漬けで合格できた」という武勇伝を話す人が巷にはいるようですが、実際のところ、合格できるかどうかは受験者が保持している英語力によるところが大きいことは言うまでもありません。
一夜漬けでも英検®3級に合格できる人とそうでない人の特徴をまとめてみました。
英検®3級一夜漬けでも合格できる人の特徴
英検®3級は中学卒業レベルの英語力が問われます。日常の身近なことについての話題を理解し、文章を書くことができ、会話もできるレベルです。
中学卒業レベルの基礎力が備わっている人は一夜漬けでも合格しやすいでしょう。
例えば、中学3年生で、学校の定期試験で高得点を維持している受験者なら、問題形式に慣れるだけでも合格する可能性が高いです。社会人でも同等の英語力があれば、一夜漬けでも受かる可能性はあるでしょう。
受験生たちの経験談からも、過去問を解いて、7割を正答できていれば安心だと言われています。自分の現在の英語力を測るためにも、まず過去問を解いてみましょう。
英検®3級一夜漬けをおすすめしない人の特徴
英語の語彙力が3級レベルに到達しておらず、文法や語法、文構造の理解が不十分である場合、一夜漬けでは歯が立ちません。
英語の苦手意識が高く、日ごろから英語に取り組む姿勢が消極的な学生さんや、学校を卒業してから久しく英語に触れていないという社会人の方は、一夜漬けでの英検®3級合格を目指すのは厳しいと言えます。
英検®3級一夜漬けはNG?!今からでもできる5つの学習法
多くの場合、英検®3級は一夜漬けではNGだということは知っておいてください。
「試験日が近いのに、何をしていいかわからない!」
という焦り気味の受験生に向けて、今からでもできる5つの学習法をご紹介します。
学習法①過去問を解き、問題形式を確認する
過去問を最低でも2~3年分はやりましょう。
問題形式を知れば対策もできますし、本番も緊張が和らぎます。
一次試験の過去問・過去3回分は英検®のホームページ(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/solutions.html)にも掲載されています。
学習法②語彙力をつける
英検®3級合格に必要な語彙力はどの程度でしょう。
必要な語彙数は1250語~2100語と言われています。
差し迫っている受験生はとにかく単語帳を買って覚える努力をすることです。語彙力が少ないと感じているなら一日で200個くらい覚える覚悟でやりましょう。
語彙力の学習に、旺文社の「英検®3級でる順パス単」がおすすめです。
過去5年分の問題で頻出の度合いが高かった順に掲載されています。アプリで音声も確認でき、使いやすいです。
学習法③文法の復習
英検®3級では、関係代名詞、現在完了形、比較級・最上級、接続詞、前置詞が良く出題されます。とくに関係代名詞はwhich, that, whoの使い方を確認しましょう。
また、目的格の省略される関係代名詞も出題されることがあります。現在完了のhave+過去分詞は3つの用法(継続用法・完了結果用法・経験用法)を整理しましょう。
4級までの文法項目に上乗せされる形なので、中2までの英語文法があやふやな場合は復習しておくとよいでしょう。
動詞の規則変化[(例)see-saw-seen]の活用や3人称単数現在の‐s、一般動詞とbe動詞など、動詞の基礎が理解できていないという受験者は英検®3級合格への道のりは長いかもしれません。
何事も基礎に立ち返ることが大切です。
学習法④ライティングの形式を知る
「英作文」の問題が一問出題されます。25~35単語の文章を書けるようにしましょう。
内容、構成、語彙、文法が測定されます。自分の考えと理由を2つ含めます。because, also, first, secondなどのつなぎ言葉を使って自然な英文を書きましょう。
例題を見てみましょう。
英検®3級の英作問題の練習をするときは、次の4つをチェックしてみてください。
①理由を2つ入れること
②つなぎ言葉を使うこと
③主張の筋が通っているかを確認
④文法やスペルミスを正しいか
基本的な部分も含まれていますが、最低限みておくとケアミスが少なくなります。
学習法⑤リスニングの過去問を解く
リスニング問題は次の3つから構成されます。
英検®のホームページの過去問の音源を利用するか、問題集を購入して聞きましょう。
次の3つを意識しながら聞くことがお勧めです。
- イラストや選択肢はリスニングが流れるより前にざっと見ておく
- 質問される最後の文の疑問詞を聞き取る(Who誰が、What何を、 Whenいつ、Whereどこで、Howどのようにして)こと。
- 会話の流れからどのような場面の会話なのかをイメージすること
最低でも過去問2年分はやるとよいでしょう。
英検®3級二次試験なら一夜漬け可能?
英検®3級二次試験なら一夜漬けも可能なのでは?と思う人も多いでしょう。
英語の基礎があり、英語でのコミュニケーションに苦手意識がなければ一夜漬けでも合格する可能性はあります
多くの場合、一夜漬けで受かるほど甘くはありません。
今からでもできる英検®3級二次試験対策についてご紹介します。
面接の流れを把握しておこう!
入室から退室までの流れをシミュレーションしておけば、余計な緊張をせずに本番を迎えられます。
確認しておきましょう。
①入室
ドアをノックして、“Hello.”といって入室します。
②受験カードを面接官に手渡し
“Can I have your card, please?”と言われたら“Here you are.”と言って手渡しします。
③着席
“Please sit down.”と言われてから着席。
④氏名・受験級の確認
“What is your name?”と名前を聞かれたら、“My name is ~.”と答えます。
”This is the grade 3 test, OK?” と聞かれるので、“OK.”と返事します。
“How are you today?”など挨拶程度のことを聞かれます。“I’m fine.”などと、相応しい応答をします。
⑤面接カードを受け取る
面接官から面接カードを受け取ったら、“Thank you.”と答えます。
“Let’s start the test.”と言われたら、試験開始となります。
⑥パッセージ黙読20秒
“Please read the passage silently for twenty second.”と言われたら、パッセージを20秒間黙読します。
パッセージは30語程度の英文です。黙読をしながら大意を掴みましょう。
⑦パッセージ音読
“Now, please read the passage aloud.”と言われたら音読を開始します。
日本語のようなフラットな読み方にならないように、抑揚をつけアクセントも意識しましょう。
発音が分からないものがあっても、単語のスペルから発音を予測して読んで構いません。
自信がなさそうに見せないことも大切です。
⑧パッセージについての質問1(No.1)
“Please look at the passage.”に続き、パッセージの内容について質問されます。
文頭の疑問詞why, what, howなどを聞き取るようにしましょう。
答えはパッセージの中にありますので、しっかり聞き取ってください。
答えに該当する文が見つかったら、主語を代名詞に置き換え、必要でない箇所は省くなどして、適切に答えます。
⑨イラストについての質問(No.2、3)
“Please look at the picture.”と言われたら、イラストを見ます。人物や物の描写を正しく行えるかがポイントとなります。
以下のように、主語や名詞を代名詞に変えることも意識します。
⑩受験者自身の意見などを問う問題(No.4、5)
“Please turn over the card.”と言われたらカードを裏返します。
次に受験者自身の意見などを問う問題に移ります。質問カードの話題と関連性のある質問であることが多いです。
ここでは、I’d like to (I would like to)~.(「私は~したいです」の丁寧表現)を知っておくと便利です。
”Do you~?”の他に”Which do you ~?”の選択形式で聞かれることもあります。
大きな声で自信をもって話し、面接官とアイコンタクトをしましょう。
質問内容が聞き取れなかった場合は、“Can you say that again?”(もう一度言ってください)と聞き返しても大丈夫です。
何度も聞き返すと減点されますので気を付けてください。
【参考①】英検®3級の試験内容(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_3/detail.html)
【参考②】英検®バーチャル二次試験3級(https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/virtual2/grade_3/)
英語で身近なことを話す練習をしておこう!
英語で身近なことを話す機会は普段あまりないと思います。
だからこそ意識して練習することが大切です。
英検®3級の対策としては、日常の朝から寝るまでの間に頻繁に使われる表現を復習するといいでしょう。
英語の得意な友人や先生に面接官役になってもらい、面接の練習を最低でも3回はしてください。
おすすめ図書はアルクの「起きてから寝るまで英語表現1000」です。
時代に合わせたライフスタイルの英語表現を1000個以上載せています。
日本語→英語のフレーズ音声を聞いてリピートするだけで表現力が確実にアップします。
文法や語彙の解説も載っています。
英検®3級は一夜漬けにかけてはならない!
英検®3級に合格したいなら、英語の知識が定着している人を除いては、一夜漬けにかけてはなりません。
英語が苦手な人が、語彙力や文法力の備えを万全にし、英語で日常の簡単なコミュニケーションが図れるレベルにまで持っていくためには、最低でも1日1時間の勉強を1か月は必要です。
英語力に不安がある人ほど早く勉強を始めてくださいね。
また、英検®3級合格のために「語彙力強化」「文法知識の掘り起こし」の2つは避けて通れません。特に語彙力の強化はマストだと思ってください!語彙力が足りなければどんな問題も難しく感じるでしょう。
単語帳を試験日まで持ち歩き、空き時間はせっせと単語の意味を覚えることを実行しましょう。フレーズを音読しながら覚えるのが効果的ですよ!
ライディングではスペルも問われるので、音読しながら書く練習も少しは必要ですが、ライティング以外はすべてマーク形式です。
まずは単語の意味と読み方を押さえてください。
お手製の単語カードを作る受験生もいるようですが、作成時間がもったいないので、あまりおすすめしません。
リーディング、リスニング、ライティングそれぞれのセクションで7割を正答できると安心です。目標ラインに遠いからといって、あきらめないことが肝心です。
まとめ|英検®3級の受験日まであと少し!まだ備えることはできる!!
英検®3級の受験日まであと少しとなると、気持ちが焦りますよね?
一次試験を合格するために、今すぐ取り掛かって欲しいことは、過去問を解くこと、語彙力・文法の復習、ライティングの形式を身につけることです。
過去問に目を通していないという受験生はすぐにでもやってください。
二次試験の対策についても本記事でご紹介しました。一次の合格通知が来たら、面接の予行練習をしてくださいね。だいたいの受験生は練習のプロセスで「自分の言いたいことを英語に直すとこうなるのか~!」という感覚を味わっています。本番を成功させるためには、「練習の段階でたくさん失敗しておきましょう」ということです。
A journey of a thousand miles begins with a single step.(千里の道も一歩から)という言葉があります。
英検®3級合格という目指す道を決めたら、迷わずに一歩を踏み出してみましょう。日々やるべきことを実行していけば、必ず合格を勝ち取れますよ!
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