国家資格を取りたい!
そのために何から始めよう?
・学校へ通う?
・通信講座を受ける?
・参考書などを使用し独学で学ぶ?
などの勉強方法が思い浮かびますが、何を選んだらいいか迷いますよね。
プライベートの時間を削り、一日何時間も勉強しなければならないかとか、何ヶ月も続けないと取得できないとか思ってしまうと、それだけで諦めたくなってしまいます。
そんな方でも安心してください。
講習だけで合格出来る国家資格があるのです。
国家資格を手にすれば、履歴書に書けることはもちろん、自分の強みや自信になります。
短期間に新たな知識を得て、就活や転職に活かしてみてはいかがでしょうか?
講習だけで取れる国家資格11選
ご存じですか?
国家資格はなんと300種類以上あるのです。300種類以上ある国家資格のなかから、講習だけで取れる国家資格を11つ選んでお伝えします。
講習で学ぶことで国家資格が手にできるので、チェックしておきましょう。
①司書補
司書補(ししょほ)は、図書館で働きたい人にとっての入口となる国家資格です。本を整理したり、貸し出し業務を手伝ったりと図書館業務をサポートする役割を担います。
文部科学省が認定した講習会を受講し、一定の単位と演習の修了が必要です。講習は通信教育や短期の通学形式で実施されており、働きながら取得を目指すことも可能です。
受講には「高校卒業以上」の学歴が必要ですが、大学に行かなくても資格が取れるため、図書館業務に興味のある方や、読書が好きな方にとっては非常にハードルが低い国家資格です。
「将来は司書になりたい」という方のステップアップにもつながるため、本に関わる仕事がしたい人におすすめです。
>>「司書補・司書資格取得から就職まで: 図書館で働く!司書資格を役立てる!」を1分で知る
②食品衛生責任者
食品衛生責任者は、飲食店や食品販売業を営むために必ず必要となる国家資格のひとつです。飲食業の営業許可を取得するには、店舗ごとに1人以上の食品衛生責任者を配置しなければならないと食品衛生法で定められています。
たった1日の講習を受けるだけで取得でき、難しい試験もなく、修了証をもらえばすぐに「食品衛生責任者」として登録できます。講習では、食中毒の予防、衛生管理の方法、法律に関する基本的な知識を学びます。
「飲食店を開きたい」「キッチンカーを始めたい」「お菓子の製造販売をしたい」と考えている方には、最初の一歩として欠かせません。また、開業前に取得しておくと、将来的にスムーズに事業を始められます。
受講は各都道府県の食品衛生協会が実施しており、費用の目安は7,000〜12,000円程度。日程も比較的多く、平日・土日開催もあるので、働きながらでも取得しやすいのも魅力です。
飲食の仕事に興味があるなら、まずはこの資格からチャレンジしてみるのがおすすめです。
③ボイラー取扱者
ボイラー取扱者は、工場やビルなどで使われるボイラー(蒸気を発生させる装置)を安全に操作・管理するための国家資格です。ビルメンテナンスや設備管理の現場ではニーズが高く、転職やキャリアアップにもつながる実務的な資格といえます。
ボイラー取扱者には種類がありますが、初心者が目指しやすいのが「ボイラー取扱技能講習」を修了することで取得できる小規模ボイラーの資格です。
講習はわずか2日間(学科14時間)で完了し、講習終了後の簡単な修了試験に合格すれば資格が得られます。
費用はおおよそ1万5千円~2万円程度で、各地域の安全衛生技術センターなどが実施しています。体力よりも注意力が重視されるため、年齢や性別を問わずチャレンジしやすい資格です。
「現場で手に職をつけたい」「資格を活かして長く働きたい」と考える方にとって、手軽に取得できる国家資格として非常におすすめです。
>>ステップアップ教材「U-CANの2級ボイラー技士 合格テキスト&問題集」を1分で知る
④甲種(乙種)防火管理者
防火管理者は、建物や施設における火災予防の責任を担う国家資格で、延べ面積が一定以上のビル・店舗・福祉施設・事業所などでは、法律により専任が義務付けられています。
資格には「甲種」と「乙種」の2種類があり、施設の規模や用途に応じてどちらかの資格が必要になります。
乙種:甲種より小規模な施設向け(1日間の講習)
どちらも講習を受講し、最終日に行われる簡単な修了試験に合格するだけで取得できます。
受講は各都道府県の消防署や防火協会が実施しており、費用はおおよそ5,000円~10,000円程度。講習は平日開催が多いため、勤務先の指示で受講するケースも多く見られます。
「いざという時に人命を守るための知識」を学ぶことができ、実生活でも役立つ内容が盛りだくさんです。建物の管理職や開業予定の方には必須の資格ですので、ぜひ早めに取得しておきましょう。
⑤防災管理者
防災管理者は、地震・台風・火山噴火などの自然災害に備えた体制づくりや、避難誘導、従業員の安全確保を行うための国家資格です。2011年の東日本大震災以降、その重要性が一層高まっています。
取得方法はとてもシンプルで、都道府県や消防署が実施する講習(1日・約6時間)を受講し、修了試験に合格するだけです。試験といっても、講義内容をしっかり聞いていれば合格できるレベルなので、初心者でも安心して挑戦できます。
受講費用は地域にもよりますが、5,000円〜10,000円程度が相場です。
防災管理者を持っていることで、施設の安全管理に対する信頼が高まり、従業員や利用者を災害から守る役割を果たすことができます。すでに防火管理者を取得している方や、施設の管理職を目指す方にとっては、現場での防災意識を高めるうえでも非常に有効な資格です。
「いざというときに人の命を守れるようにしておきたい」そんな想いを持つ方におすすめの講習型国家資格です。
>>「これ1冊ですべてわかる 防火管理者・防災管理者の役割と仕事 災害時の対応法までを徹底解説」を1分で知る
⑥第3種放射線取扱主任者
第3種放射線取扱主任者は、微量の放射線を安全に取り扱うための知識とスキルを持つことを証明する国家資格です。医療機関や大学の研究室、工場などで使われる放射性物質を管理する役割を担います。
国が指定した講習(約2日間)を修了するだけで取得できる数少ない国家資格のひとつです。修了試験はありますが、講義内容を理解していれば合格できるレベルです。
費用はおおよそ3万円前後で、修了者には「主任者免状」が交付されます。
安全管理への意識が高まる中、就職・転職でも一定の評価を得られます。専門的なイメージがありますが、文系出身者でも講習からスタートできるため、挑戦しやすいのも魅力です。
「工業系・医療系の現場で働きたい」「キャリアに安全管理の知識を加えたい」と考えている方におすすめの資格です。
>>「密封線源の基礎―第2種・第3種放射線取扱主任者のために」を1分で知る
⑦フォークリフト運転免許
フォークリフト運転免許は、荷物の積み下ろしや運搬に欠かせない資格で、倉庫・工場・物流センターなどの現場で非常に重宝される国家資格です。多くの求人で「フォークリフト運転免許保持者優遇」と明記されており、就職・転職を有利に進めることができます。
フォークリフトには「1トン未満」と「1トン以上」で必要な資格が異なりますが、一般的に仕事で求められるのは「1トン以上のフォークリフト」の運転資格(技能講習修了)です。
国家試験を受ける必要はなく、決められた講習(最短で4日間)を受けて、最後の修了試験に合格すれば取得可能です。講習の内容は学科+実技で、初心者でも基礎からしっかり学べる構成となっています。
講習の所要日数は、保有している免許によって異なります。
普通免許なし:35時間(5日程度)
費用はおおよそ3万円〜5万円前後が目安です。
実技を含む「講習+修了試験」が必要な点は押さえておくべきポイントですが、講習を修了すればすぐに現場で働けるため、手に職をつけたい方におすすめの資格です。
>>「超簡単「フォークリフトの免許」はすぐ取れる。: 持って損なし、国家資格。」を1分で知る
⑧玉掛け免許
玉掛け(たまがけ)免許は、クレーンで荷物を吊り上げる際に、ワイヤーやフックを使って荷物を正しく取り付ける作業に必要な国家資格です。現場では「タマカケ」と呼ばれ、建設業や製造業では必須の実務系資格として知られています。
玉掛け免許が必要なのは、1トン以上の荷物を吊る作業を行う場合。1トン未満であれば特別教育(1日講習)でOKですが、1トン以上を扱うには技能講習(学科+実技)を修了し、修了試験に合格する必要があります。
費用はおおよそ15,000〜30,000円前後が一般的です。各都道府県の安全衛生教育センターなどで定期的に開催されています。
玉掛け作業は、クレーンオペレーターと連携しながら安全に荷物を動かすための要の役割を担います。つまり、安全管理の現場で信頼される重要なポジションなのです。
「現場で通用する資格を取りたい」「安定した職を目指したい」という方には、短期間の講習で取れて仕事に直結する玉掛け資格はおすすめです。
>>「本試験に合格できる問題集!移動式クレーン学科試験 (国家・資格シリーズ 379)」を1分で知る
⑨床上操作式クレーン運転免許
床上操作式クレーン運転技能講習修了者は、地面に立ったままリモコンやスイッチで操作するタイプのクレーン(床上操作式クレーン)を運転するための国家資格です。製造工場や物流倉庫など、屋内作業が多い現場で特によく使われています。
技能講習を受けて修了試験に合格することで取得できます。講習では、クレーンの構造や法令、安全操作の基礎知識から、実技での操作訓練までをしっかり学びます。
費用の目安は2万〜3万円程度で、各地域の安全衛生協会や教習機関で実施されています。
玉掛け資格と一緒に取得しておくと現場での評価がぐっと高くなり、資格手当の対象になることも。現場経験が浅い方でも比較的短期間で取得でき、就職・転職にもつながる実践的な資格です。
「安全第一の現場で役立つスキルを身につけたい」「手に職をつけたい」と考えている方に、ぜひおすすめしたい国家資格のひとつです。
⑩福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、高齢者や障がいのある方が使用する車いす、ベッド、手すりなどの福祉用具について、選定や使い方のアドバイスを行う専門職です。介護保険制度のもと、レンタルや販売を行う事業所にはこの資格を持った人の配置が義務づけられています。
国家資格の中でも取得しやすい部類に入り、指定された講習(原則50時間以上)を修了するだけで取得可能。試験はなく、講習内容をしっかり受ければ誰でも修了証を得られます。
受講方法は通学(平日または土日集中)や、最近ではオンライン+スクーリングの組み合わせもあり、働きながら取得する方も多くいます。費用は3万〜5万円程度が相場です。
高齢社会が進む日本では今後ますます需要が高まる分野であり、「人の役に立つ仕事がしたい」「介護職に興味はあるけれど、身体介護はちょっと・・・」という方にとって、知識と接客スキルで支えるやりがいのある資格です。
未経験でも講習からスタートできるので、福祉分野への第一歩としてもおすすめです。
⑪ガス溶接技能者
ガス溶接技能者は、アセチレンガスと酸素を使って金属を溶かし接合するガス溶接作業を安全に行うために必要な国家資格です。建設現場や工場、配管作業などの幅広い分野で必要とされ、実務で高く評価される実践的な資格です。
厚生労働省が定める講習(学科+実技)を受講し、修了試験に合格する必要があります。国家試験は不要で、講習はたったの2日間程度と短期間で完了します。
費用の目安は1万5千円〜2万円前後で、各地域の職業訓練校や安全衛生技術センターなどで定期的に開催されています。
ガス溶接技能者は、アーク溶接や溶接管理技術者などの上位資格へステップアップするための土台にもなります。ものづくりや現場系の仕事を志す方にとって、キャリアの幅を広げる一歩として非常に有効です。
「短期間で取れる」「すぐに現場で使える」「手に職がつく」と三拍子そろった資格なので、未経験からでも挑戦しやすく、特に建設や製造系の分野に興味がある方にはおすすめです。
講習だけで取れる国家資格の3つのメリット
「国家資格」と聞くと、何ヶ月も勉強して試験に挑むというイメージが強いかもしれません。しかし、講習だけで取得できるタイプの国家資格には、時間・費用・実用性の面で大きなメリットがあります。
ここでは、初心者の方にも実感しやすい3つの利点をご紹介します。
- メリット① 短期間で取得できる
- メリット② 学歴・年齢・職歴を問わず挑戦できる
- メリット③ 就職・転職に直結することが多い
では、順に見ていきましょう。
メリット① 短期間で取得できる
最大の魅力は「短期間で取得できる」という点です。多くの資格は、1日〜数日間の講習を受けるだけで修了でき、すぐに仕事で活用できるスキルとして身につきます。
たとえば、「防火管理者(乙種)」は1日で、「玉掛け」や「フォークリフト」なども3〜5日ほどの講習で取得可能です。時間に余裕がない方にもぴったりです。
メリット② 学歴・年齢・職歴を問わず挑戦できる
講習型の国家資格は、受講の条件が「18歳以上」といったシンプルなものが多く、特別な学歴や職歴が不要です。学生・主婦・フリーター・シニアの方まで、幅広い年齢層や職業の方が挑戦しやすいのが特徴です。
未経験からでも資格を通じて専門性を得られる貴重なチャンスといえるでしょう。
メリット③ 就職・転職に直結することが多い
講習型の国家資格は、実務で必要とされるものが多く、取得すればすぐに現場で活かせます。
たとえば、「福祉用具専門相談員」は介護施設や福祉用具販売業で重宝され、「ガス溶接」や「床上操作式クレーン」は製造・建設現場で即戦力になります。資格手当がつく職場もあり、給与アップや就職先の選択肢を広げる武器にもなります。
講習だけで取れる国家資格の3つのデメリット
短期間で取得できる講習型の国家資格には多くのメリットがありますが、一方で注意すべき点もあります。
ここでは、講習型資格にありがちな3つのデメリットを紹介します。
- デメリット① 実務経験がないと評価されにくいことがある
- デメリット② 講習日程が限られている
- デメリット③ 資格が必要な職場が限られている
では、順に見ていきましょう。
「思っていたのと違った」と後悔しないためにも、事前に知っておきましょう。
デメリット① 実務経験がないと評価されにくいことがある
資格を持っていても、現場では「実際に作業ができるかどうか」が重要視されることがあります。
たとえば、フォークリフトや玉掛けの資格を持っていても、操作経験がなければ即戦力とは見なされないことも。実際の現場では「資格+経験」の両方が求められるケースが多いため、取得後は積極的に経験を積むことが大切です。
デメリット② 講習日程が限られている
講習型資格は、年に数回しか開催されないことがあります。特に地方では開催回数が少なく、希望する日程に受けられない場合も。
平日しか実施していない講習も多いため、仕事との調整が必要です。計画的にスケジュールを立てて申し込みましょう。
デメリット③ 資格が必要な職場が限られている
資格によっては、特定の業界や職種でしか使われないものもあります。
たとえば、「ガス溶接技能者」は製造業や建設業での需要が中心です。それ以外の業界ではあまり活用の場がない場合もあるため、「自分が働きたい業種で本当に活かせる資格か」を確認することが重要です。
まとめ|講習だけで取れる国家資格で就職や転職に活かそう!
講習だけで国家資格が取れたらすごく楽ですよね!
300種類以上あると言われる国家資格の中から、講習だけで取得できる国家資格を11つ選んでお伝えしてきました。
①司書補
②食品衛生責任者
③ボイラー取扱者
④甲種(乙種)防火管理者
⑤防災管理者
⑥第3種放射線取扱主任者
⑦フォークリフト運転免許
⑧玉掛け免許
⑨床上操作式クレーン運転免許
⑩福祉用具専門相談員
⑪ガス溶接技能者
スキルアップしたい、就職に活かしたいというときに何か強みがあるとアピールできます。すでに何か資格があれば良いのですが、もし無い場合は、あまり時間をかけず、なるべく早く取得したいものです。
資格を手にすれば、履歴書に書けることはもちろん、自分の強みとなりますし、自信にも繋がります。
短期間に新たな知識を得て、就職活動や転職に活かしてみてはいかがでしょうか?
ぜひ、チャレンジして自分の強みを増やしていきましょう。
コメント