英検®3級二次試験の合格率を知りたい!
英検®は受験者数もかなり多いと聞くけど・・・難しいのかしら?
実は、英検®(実用英語技能検定)の受験者数は年々増加傾向にあります。
英検協会によると、2021年度は、なんと400万人超える人が志願しています(【参考】英検協会「受験の状況」400万人超える人とは、実用英語技能検定(英検®)、英検IBA®、英検Jr.®の合算値になります)。
一般的に受験者数が多いのは英検®3級ではないでしょうか?
本記事では多くの受験者が気になっている「英検®3級二次試験の合格率」と、どうすれば受かるのか、対策は何をすればいいのかについてご紹介します。
英検®3級受験の傾向を知り、しっかりと対策すれば、合格に一歩近づくこと間違いなしです。
英検®3級の二次試験の合格率は?
英検®3級の二次試験の合格率はどのくらいでしょうか。
二次試験はスピ―キング試験が実施されます。英語でコミュニケーションを図る試験のため、多くの受験生がそれなりに緊張を強いられる試験です。
ここでは、英検®3級二次試験の合格率についてお伝えします。
英検®3級二次試験の合格率は公開されていない!
実は、英検®3級の二次試験の合格率は、英検協会では公開されていません。
ネット上では90%以上という声もありますが、英検®3級の一次試験を通過しているレベルであるからこそ、二次試験の合格率は非常に高いと予測されます。
とはいえ、安心できません。
高校1年生のころに、英検®3級を受けて二次試験でかなり緊張して上手く話せず、不合格になってしまいました。当時の担任から「一次試験でこれだけ点数取れているのになぜ・・・」と言われたことを今でも覚えています。
英検®3級二次試験の合格ライン
英検®3級二次試験の合格ラインは、英検CSEスコア(※)の合格基準スコアで決まります。
英検協会によると、二次試験のスピーキングの配点は550点で、合格基準スコアは353点です。
詳しくは次の章でご説明しますね。
(※)「英検CSEスコア」とはユニバーサルなスコア尺度のことで、Common Scale for Englishのこと。英語の生涯学習において継ぎ目のないスコア尺度が必要という考えのもと、様々な英語の資格・検定試験に共通した国際基準企画のCEFRと関連性を持たせたものです。
【参考】英検協会「英検CSEスコアでの合否判定方法について」
そもそも英検®ってどんな資格?
そもそも英検®はどんな試験なのでしょうか?
英検®は「実用英語技能検定」のことで、日本では知名度がとても高い検定試験です。
英語の「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測ることができ、紙で受ける英検®(従来型)は、年に3回実施(一次試験は6月・10月・1月)されます。
高校や大学入試で英検®が活用されていることもあって、中高生の英検受験者数は増加の傾向があります。
もちろん、社会人にも人気の高い試験です。その理由としては、就職試験で英検®を考慮する企業が多くあり、英語力の証明として大いに役に立つということが言えるからでしょう。
英検®には1級・準1級・2級・準2級・3級・4級・5級の7つの級があり、自分のレベルに応じてどの級からでも受験できます。
4級と5級はリーディングとリスニングのみで合否が出されます。
1級~3級までは、英語の4技能が測定され、受験者は一次試験と二次試験の両方に合格する必要があります。一次試験ではリーディング・ライティング・リスニング試験があり、二次試験ではスピーキングの試験があります。
英検®3級の合格基準は?
英検®3級は中学卒業レベルの英語力が問われます。日常の身近なことについての話題を理解し、文章を書くことができ、会話もできるというレベルです。
英検®3級の合格には英検CSEスコアが合格基準に達していることが条件となっていて、級によって合格基準スコアが決められています。それでは、英検®3級の合格基準スコアを見てみましょう。
一次試験のスコアはリーディング550点、リスニング550点、ライティング550点となっており、合格基準スコアは1103点です。
スピーキング550点の合格基準スコアは353点です。
一次試験と二次試験ともに満点なら2200点ということになります。
注意したいのは、英検®は各問題の配点が公開されないため、自己採点できない仕組みになっているということ。「〇問正答できたから合格する」というような単純のものではないのです。
英検®3級の一次試験と二次試験の合格率の差は?
英検®3級の一次試験と二次試験の合格率の差はどのくらいでしょう。
英検®3級の一試験の合格率はだいたい「5割」と言われています。2016年以降、英検協会は合格率を公表していません。2015年までの合格者のデータでは英検®3級の受験者の約半数が一次試験に受かっていました。現在の合格率もほぼ変わりがないと考えてよいでしょう。二次試験の合格率「9割以上」であることからも、一次試験と二次試験の合格率には差があります。
要するに、一次試験にパスできるかどうかが英検®3級受験者の勝負どころなのです!
英検®3級に受かるためにするべき3つのこと
英検®3級に受かるために何をしたらよいのでしょうか。知っておくとお得な情報を3つご紹介します。
②バランスよく勉強する
③英検®3級合格の目安を知っておく
一つ一つみていきましょう。
①必要な勉強時間を確保する
英検®3級合格のために何時間の勉強時間を確保しますか?
娘が高校1年生の時に学校から言われていた目安ですが、英検®4級レベルの力がある場合は、1日1時間を1ヶ月、自信がない場合は1日2時間を1ヶ月しておくとよいと言われていました。
結局、合格できるレベルになるまでなので、何時間勉強すればOKというものではありませんが、あくまで目安として参考にしてください。
②バランスよく勉強する
英語の4技能(読む・聞く・書く・話す)をバランスよく学んで準備しておくことが大切です。
英検®のCSEスコアは4技能ごとのスコアが出るようになっていて、どの技能が不得手なのか、結果がはっきりと出ます。受験生の総合的な英語力が問われます。
③英検®3級合格の目安を知っておく
英検®合格の目安となるのは合格基準スコアです。合格基準スコアは過去のテスト結果より算出されていて、各級ごとに毎年固定で決まっています。
ところが、各問題の「配点」については非公開で、毎回変わります。受験生の正答率や問題の難易度、形式などから統計的にスコアは算出されます。
「試験後に自己採点したくてもできないの?」という受験生の嘆きが聞こえてきそうですね。
英検®3級の受験生にわかるのは、それぞれ4つの技能の配点は同じということと、合格基準スコアが固定しているということです。
リーディング問題のほうがリスニング問題より配点が高いということはないので、「読解問題が得意だから、リーディングで得点を稼ごう」というふうに単純には考えられません。目安としては各技能をバランスよく、それぞれ6割の正答を目標として勉強しておくとよいでしょう。
英検®3級一次試験・二次試験の対策
英検®3級一次試験・二次試験の対策についてそれぞれご紹介します。
受験者が中学生なら、学校の定期試験の範囲よりも広い範囲の知識を身に着けておく必要があります。受験者が社会人で、英語から遠のいている場合は、中学卒業程度の英語のレベルに戻って基礎からやり直すつもりで勉強する心構えを持ちましょう。
一次試験の対策
出題の傾向を知り、過去問を解きましょう。
一次試験の対策としてやっておくべきことは、まず出題の傾向を知ることです。過去問を解くことは必須です。一次試験の過去問は過去3回分が英検®のホームページにも掲載されていますが、過去問題集を購入することをお勧めします。
その他、日常会話レベルの英語表現を学んでおくことや中学3年生までに習う文法や語法を復習することも大切です。
リーディング問題については次の問題が出題されます。
大問2「会話文の空所補充」
大問3「長文の内容一致」
大問1は短文の穴埋め問題です。語彙、熟語、文法を問う問題です。
大問2は会話の穴埋め問題です。
大問3の長文問題では3つのパートがあり、「掲示板・案内などの内容」「Eメールや手紙の内容」「短い物語か説明文」から構成されています。いずれも内容理解を問う問題です。
語彙や語法の知識を増やすことを心掛けてください。単語を覚えるときは、単体で覚えるのではなく、単語を含めたフレーズ(意味のカタマリ)で覚えるにしましょう。文法・語法についても知識があやふやなところがあれば、
参考書と問題集を活用しておさらいしましょう。
ライティング問題については「英作文」の問題が1問出題されます。
英作文では、少なくとも25~35単語の文章を書けるようにしましょう。内容、構成、語彙、文法が測定されます。さらに自分の考えと理由を2つ含めます。理由には説明を加えて説得力があるようにしましょう。また、つなぎ言葉(because, also, so, for example, Second,など)を使うと自然な流れになりますよ。
リスニング問題については、英検®3級のリスニングの問題傾向を知るためにも、過去問を聞いてください。
英検®のHPにも過去問題3回分のリスニング音源ありますので、参考にしましょう。
また、リスニング力をアップさせるために、日ごろからネイティブスピーカーの英語を聞いておくことも大切です。NHK教材の「基礎英語2」は中学2・3年生向けで日常の会話を中心に扱っているのでおすすめです。
二次試験の対策
身近なことについて英語で話せるように訓練しましょう
二次試験の対策としては、日常の身近な話題を英語で話せるように訓練することです。
二次試験では日本人あるいはネイティブスピーカーの面接官と一対一で会話します。所要時間は5分程度です。二次試験の対策がある程度できたら、ネイティブスピーカーや英語ができる人に面接官役をしてもらい、練習することをお勧めします。
受験者が受験の流れ(入室→試験→退室まで)を理解しておけば安心です。英検®のホームページには二次試験のバーチャル体験ができるコンテンツがありますよ。
英検®3級二次試験で緊張しないための3つのコツ
英検®3級二次試験で緊張しないように知っておくとよいことが3つあります。
順に紹介しますね。
①笑顔とアイコンタクト
笑顔とアイコンタクトはとても大切なポイントです。二次試験にはアティチュード(態度)点が含まれます。
笑顔で話し、面接官とアイコンタクトを心掛けるだけで態度点にプラスになります。また、正しい英語を話していても声が小さいと面接官に伝わりません。声の音量にも気を配りましょう。
②つなぎ言葉を使う
つなぎ言葉を使うことで、沈黙の時間を減らすことができます。
緊張して沈黙する時間が長いと減点の対象となります。話したい単語が出てこないときはLet me see, / Let’s see / Well…,(ええと)、などのつなぎ言葉を入れましょう。
③聞き返し表現をマスター
聞き返し表現をマスターしておきましょう。
面接官の質問が聞き取れないときは、適当に答えるのではなく、質問を繰り返してもらうようお願いすると良いでしょう。
便利な聞き返し表現は以下の通りです。ただし、質問内容を聞き返すのは質問内容が理解できなかったときのみにしてください。何度も聞き返してしまうと減点対象となります。
I beg your pardon?
Can(Could) you please say the question again?
Please repeat the question?
まとめ|英検®3級にチャレンジして英語力に自信をつけよう。
ここまで、英検®3級の二次試験の合格率は高く、9割以上の受験者が合格していることをお伝えしました。
また、一次試験に合格するのは受験者の5割程度であることから、合格率9割以上の二次試験と合格率に差があることが分かりましたね。
英検®3級の合格率の高さを知って、あなたも英検®3級にチャレンジし、自分の英語力に自信をつけたくなったのではないでしょうか?
しかしながら、英検®3級に合格するには中学3年生レベルの英語を身につけておくことが大切です。日常生活で使われる身近な英語表現を意識的に学び、語彙力、文法力を磨きましょう。
英検®3級合格のためにも過去問をたくさん解いて出題の傾向を押さえておくとよいでしょう。
Practice makes perfect!(練習あるのみです)
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