「資格を取りたいけど、学校に通う時間もお金もない」
そんなふうに感じたことはありませんか?
忙しい毎日の中でキャリアアップや転職を考えるとき、「今の生活を続けながら資格が取れたら」と思う方も多いはず。実は、学校に通わなくても働きながら取得できる国家資格はあります。
本記事では、独学や通信講座、実務経験を活かして目指せる国家資格を厳選して15種類ご紹介します。
勉強時間の確保が難しい社会人や主婦の方でも、現実的にチャレンジしやすい資格ばかり。まずは自分に合った方法を見つけて、未来の選択肢を広げてみませんか?
国家資格とは?
そもそも国家資格とはどのようなものでしょうか?
国家資格とは、「国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力、知識が判定され、特定の職業に従事すると証明される資格」のことです。
以下のような分類もされます。
業務独占資格 | 資格があることにより業務を独占的に行うことが出来るもの 例:弁護士・公認会計士・気象予報士など |
名称独占資格 | 有資格者のみがその名称を名乗ることが出来るもの 例:栄養士・保育士・看護師・中小企業診断士など |
設置業務資格 | 特定の事業を行う際に法律で設置が義務付けられているもの 例:食品衛生管理者・クリーニング師・通関士・宅地建物取引士など |
技能検定 | 業務知識や技能などを評価するもの 例:ウェブデザイン技能士・知的財産管理技能士・時計修理技能士など |
これら国家資格は、法律によって一定の社会的地位が保証されるので、社会からの信頼性は高いものとなります。
学校に通わなくても取れる国家資格15選
学校に通わなくても取れる国家資格はないだろうか?と思われる方もいるでしょう。しかし、独学や通信講座などで取得できる国家資格はあります。
自宅で勉強して合格を目指せるので、忙しい社会人や主婦の方にもぴったり。
ここでは、学校に通わなくても取れる代表的な国家資格を15種類ご紹介します。
- 宅地建物取引士
- ファイナンシャルプランナー
- ITパスポート
- 行政書士
- 電気工事士
- 衛生管理者
- 危険物取扱者(乙種第4種)
- 応用情報技術者
- 社会保険労務士
- 基本情報技術者
- 第二種電気工事士
- ウェブデザイン技能検定
- 介護福祉士
- マンション管理士
- クリーニング師
順にみていきましょう。
①宅地建物取引士
宅地建物取引士は、不動産の売買や賃貸の契約時に重要事項を説明する国家資格です。
通称「宅建士」と呼ばれ、不動産業界では必須ともいえる存在。
受験資格はなく、誰でもチャレンジできるのが魅力です。独学や通信講座での合格者も多く、実務経験がなくても取得を目指せます。
②ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、家計管理や保険・年金・税金など、暮らしに密着したお金の知識を証明できる国家資格です。
3級なら初心者向けの内容で、市販のテキストと過去問だけでも独学で合格を目指せます。
日常生活に役立つほか、副業やキャリアアップにもつながります。
③ITパスポート
ITパスポートは、ITやビジネスに関する基礎知識を幅広く学べる国家試験です。
IT初心者や文系出身者でも合格しやすく、独学でも対応しやすい内容です。
試験はパソコンを使ったCBT方式で、全国各地でいつでも受験可能。就職や転職でのアピールにもなります。
④行政書士
行政書士は、官公署への書類作成や申請を代行できる法律系の国家資格です。
独立開業も可能で、特に副業や将来的な自営業を考えている人に人気があります。
受験資格は不要で、誰でも受験できますが、法律知識が求められるため計画的な学習が必要です。独学や通信講座で合格する人も多くいます。
⑤電気工事士(第二種)
電気工事士(第二種)は、住宅や小規模施設の電気設備工事を行うために必要な国家資格です。
工事関係の仕事に就きたい方や、手に職をつけたい方に人気があります。
筆記試験と実技試験がありますが、独学でも合格を目指せる構成になっており、学歴や経験も問いません。
⑥衛生管理者
衛生管理者は、職場の安全や労働環境を守るために必要な国家資格です。
従業員が一定数以上いる事業場では、必ず配置が義務づけられているため、需要が高く安定性のある資格です。
受験には実務経験などの条件がありますが、学校に通わず独学や通信講座での取得が可能です。
⑦危険物取扱者(乙種第4類)
危険物取扱者(乙種第4類)は、ガソリンや灯油などの引火性液体を安全に取り扱うための国家資格です。
ガソリンスタンドや工場などでの就職に有利で、需要の高い資格です。
受験資格は年齢のみで、学歴や経験は不要。比較的短期間の独学で合格を目指せるため、人気があります。
⑧応用情報技術者
応用情報技術者は、ITに関する高度な知識と応用力を証明する国家資格です。
SEやプログラマーなど、IT業界でキャリアアップを目指す方におすすめです。
専門的な知識が求められますが、独学やオンライン講座で合格する人も多く、IT業界の実務経験がある方には特に取りやすい資格です。
⑨社会保険労務士
社会保険労務士は、労働法や社会保険制度に基づいて、企業の人事・労務管理をサポートする国家資格です。
開業も可能で、企業からの需要も高く、特に中小企業の顧問契約などで活躍できます。
受験資格として一定の学歴が必要ですが、専門学校に通わなくても独学や通信講座で合格を目指せます。
⑩基本情報技術者
基本情報技術者は、ITの基本知識やプログラミングの基礎を証明する国家資格です。
情報処理技術者試験の入門資格として人気があり、IT業界への就職・転職に有利です。
出題範囲は広いものの、初心者でも計画的に勉強すれば独学で合格が狙えます。ITパスポートの次のステップとしても最適です。
⑪第二種電気工事士
第二種電気工事士は、一般家庭や小規模な建物の電気設備の工事・修理を行うために必要な国家資格です。
電気業界で働くうえでの登竜門ともいえる資格で、就職・転職にも有利です。
筆記試験と実技試験がありますが、通信講座や独学でも対策しやすく、働きながらでも取得可能です。
⑫ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定は、Webサイトの制作に関するスキルを証明する国家資格です。
HTMLやCSS、デザインの知識などが問われ、Web業界での実力の裏付けになります。
3級であれば初心者でもチャレンジしやすく、受験に実務経験が不要。通信教材やオンライン講座で学習し、自宅学習での合格も可能です。
⑬介護福祉士
介護福祉士は、高齢者や障がい者の介護を行う専門職の国家資格です。
福祉施設や訪問介護などで活躍でき、安定した需要があります。
受験には実務経験や養成校卒業などの条件がありますが、実務者研修の修了で受験資格が得られるため、学校に通わず働きながら資格を取ることも可能です。
⑭マンション管理士
マンション管理士は、マンションの管理組合の運営や維持管理についてアドバイスを行う国家資格です。
法務・建築・会計など幅広い知識が問われ、管理会社や独立コンサルタントとしても活かせます。
難易度は高めですが、独学で合格する人も多く、法律系の資格に興味のある方に向いています。
⑮クリーニング師
クリーニング師は、衣類などのクリーニング業務に必要な専門知識と技術を証明する国家資格です。
クリーニング店で働く方や開業を目指す方に必須となる資格です。
受験には一定の実務経験または指定講習の修了が必要ですが、講習のみで取得できる自治体もあり、実質的に通学不要で取得可能なケースもあります。
学校に通わずに働きながら国家資格を取る3つの方法
「仕事が忙しくて通学はムリ。でも資格は取りたい!」という方は少なくありません。実は、学校に通わなくても、すきま時間を活用して国家資格を取る方法はたくさんあります。
ここでは、働きながらでもムリなく資格取得を目指せる3つの方法をご紹介します。
独学で市販のテキストや問題集を使う
もっとも手軽でコストを抑えられる方法が独学です。資格試験用のテキストや過去問題集は書店やネットで簡単に手に入り、スケジュールも自分のペースで進められます。
特に「ITパスポート」や「宅地建物取引士」など、独学合格者が多い資格にはおすすめ。ただし、モチベーションの維持がカギになるため、勉強スケジュールの工夫が必要です。
通信講座やオンライン講座を活用する
「ひとりで勉強するのは不安」という人には、通信講座やオンライン講座が最適です。動画講義や添削サービス、質問サポートが受けられるため、初心者でも安心して学べます。
最近はスマホだけで完結できる講座も多く、通勤中や家事の合間に学習できるのが魅力です。行政書士や社会保険労務士のような難関資格を目指す方にも人気の方法です。
実務経験を積みながら受験資格を得る
一部の国家資格では、実務経験を積むことで受験資格が得られるものがあります。たとえば、「介護福祉士」は、一定の現場経験があれば学校に通わなくても受験できます。
仕事そのものが学びとなるため、働きながらスキルアップできる点がメリットです。資格取得後のキャリアアップも見込めるので、長期的な視点でのチャレンジに向いています。
まとめ|学校に通わずに国家資格を取って未来をつかもう!
学校に通わずに国家資格を取得する方法は、意外とたくさんあります。
独学、通信講座、実務経験を活かした受験など、自分のライフスタイルに合った方法を選べば、働きながらでも無理なく合格を目指せます。
特に今回ご紹介した15の国家資格は、需要が高く将来性のあるものばかり。キャリアアップや転職、副業にもつながる大きな武器になります。「忙しいから無理」とあきらめず、自分に合った一歩を踏み出してみませんか?地道な努力が、確実に将来のチャンスへとつながっていきます。
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