朝勉強なんて効果なしという話を耳にしますが、朝起きが苦手な方に多いようです。
そもそも勉強するなら、朝と夜のどちらにしたらよいでしょうか。
資格受験生たちが勉強をしている時間帯の調査によると、約7割もの人が朝に勉強していることがわかっています。一方で、朝に勉強がやりにくく、捗らないと感じている人もいます。
朝の勉強するメリットを知らず、効果をしっかり体感できていないと、朝に対する苦手意識だけが強くなってしまうのかもしれませんね。
本記事では朝に勉強ができない理由を探り、朝勉強ができるようになるコツをお伝えします。
朝に勉強するメリットを知ることで、資格試験合格やキャリアアップを目指していきましょう。
朝の勉強が効果なしと思うのはどうして?
朝の勉強が効果なしと思う人は、朝勉強に身が入らず、効果が薄いと感じています。
朝勉強で効果を実感できないのはどうしてなのでしょう。
実際のところは、「朝起きるのが苦手」「朝は眠くてたまらない」といった、朝にまつわる弱点を持っている可能性があります。
朝勉強する2つのデメリット
朝勉強を実践している人は多いのにも関わらず、朝に勉強することが適していないと感じる人がいるのには理由があります。
朝勉強にある見落としがちなデメリットとは何でしょうか。
①睡眠不足になりやすい
帰宅時間が遅い人は特に就寝時間が遅くなりがちで、早朝に無理をして起きるとどうしても睡眠時間を削ってしまいます。
睡眠不足になれば、心身の健康を損ねるだけでなく、日常生活に支障が出て勉強どころではなくなってしまいます。
2020年のNHKによる国民の睡眠時間の調査によると、国民の平均睡眠時間は7時間12分となっています。早朝5時に起きて勉強しようとすれば22時には就寝しなければならず、帰宅が遅い人にとっては就寝時間を早めるのは楽ではありません。
睡眠時間が不足すれば、日中に眠気が襲ってくることも避けられません。
②時間に追われる
朝は静かなので周囲の邪魔が入りにくい反面、早朝は出勤や通学に向けての準備がありますので、バタバタしがちです。
時間に追われながら勉強すると思うように集中できません。
早朝に勉強時間をしっかり確保しようとすればかなりの早起きを強いられます。予定通り起きられない日が続けば、できない自分に自信喪失し、モチベーションが下がってしまうでしょう。
通勤や通学に時間がかかる人や、朝の準備に時間を要するという人は無理をして朝に勉強しないほうがいいでしょう。
朝勉強する5つのメリット
次に、朝に勉強するメリットを探ってみましょう。
朝勉強のメリットを知り、試してみれば、効果を実感するはずです。夜型だった人も朝勉強にシフトしたくなることでしょう。
①早朝はゴールデンタイム!
朝起きてから2~3時間は脳のゴールデンタイムと言われていて、勉強を捗らせるためのドーパミンやアドレナリンといった脳内物質が放出される時間帯であることが脳科学的に立証されています。
帰宅後に比べると、朝の時間帯は心身ともにリフレッシュしているので、集中して勉強に取り組むことができます。
②考える作業ができる
脳内では睡眠中に一日の記憶を整理整頓すると言われています。
朝は睡眠をとった後なので脳内がスッキリしていると感じるはずです。この脳の状態は思考力を要求される課題やアウトプットをするのに適しています。
③邪魔が入りにくい
家族や近所の人も起きていない早朝の時間帯には騒音や話し声もなく、安心して勉強に集中できます。
LINEやメールが来ない時間帯でもあり、邪魔が入りにくいのです。
④タイムリミットがある
朝は学校や仕事に行くので、一定の時間が来たらタイムリミットとなります。
時間に制限があることを逆手に取って、集中して学ぶという考え方もあるのです。
事前にやろうと決めておいた範囲を、一定時間内に終わらせることを目標にすればダラけることもなく効率よく勉強できます。
⑤朝勉強は習慣化しやすい
夕方から夜にかけては習い事や塾があったり、用事をこなさなければならなかったりする事もあります。
夜の勉強はさっと取り掛かれないことがありますし、疲れた脳でダラダラと長時間学習することは睡眠不足につながりやすいのです。
一方で、朝の勉強は決まった時間帯を毎日設定できるので習慣化しやすいのです。毎日ちょっとずつ、限られた時間を有効利用するのに朝はうってつけなのです。
⑥心の余裕を持って一日を過ごせる
一日学校や仕事を終えてから夜にみっちり勉強するとなると、その活力を取っておかねばなりません。
夜の勉強をこなすとなると、一日が長く感じられるので疲労感が増してしまいます。
一方で、脳が冴えている朝に勉強することで、心の余裕を持って一日を過ごせます。前日のうちに朝やるべき学習内容を決めておくこともお勧めです。
朝に起きれない理由
朝勉強の5つのメリットからも、朝の勉強がとても効果的であることがわかりました。それでも「朝はやっぱり苦手」という人は、朝に起きれない理由があるはずです。
朝に起きることができないのは、私たちがついやってしまいがちな夜の過ごし方が影響しています。朝が苦手な人にはこんな習慣がないでしょうか。
- 就寝時間が遅い
- カフェイン入りの飲み物を飲む
- 寝る前にSNSのやりとりをしてしまう
- 寝る前にテレビを見てしまう
- 眠くて疲れているのに無理をして遅くまで勉強してしまう
朝起きれない理由がはっきりすれば、改善あるのみです。できることから変えていきましょう。
朝起きるための工夫
朝起きるための工夫として気軽に実践できそうなものをご紹介いたします。
- 朝起きたら朝日を浴びる
- シャワーを浴びる
- 軽いストレッチをする
- 夜寝る前にスマホを使わない
- 日中に身体を動かす
- 就寝前の1~2時間前に入浴を済ませる
- 目覚まし時計をベッドから離れた場所に設置する
簡単にできるものばかりなので、ぜひやってみてくださいね。
こちらの記事にも詳しく書いてありますので合わせてお読みください。
>>社会人の勉強は朝がいい!夜より効果的な理由は?早起きするための5つの工夫
朝と夜の勉強を効果的に使い分ける方法
朝と夜を両方とも効率よく使いたい人にお勧めなのは、朝と夜で勉強の方法を変えるということです。
朝は脳が活発に動くときなので、アウトプットの作業が向いています。深く考える必要のある課題に取り組むのに向いています。
夜は暗記系の学習をするのに適しています。就寝前、30分程度を暗記する時間に費やすと効果的に暗記できます。寝ている間に脳内で覚えたことが整理され、記憶に残りやすいと言われているからです。
ポイントは暗記した後はすぐ就寝すること。寝る前にスマホを見てしまうと新しい情報を処理しようとして、せっかくの暗記の効果が薄まってしまいます。
筆者は学生時代、英単語を覚えるのに夜の時間を活用しました。夜に暗記したほうが良いと知って実践したわけではなかったのですが、夜は疲れていたので暗記が中心になりやすかったのです。本能的に暗記は夜のほうがいいと判断したのかもしれません。
まとめ|朝の勉強は効果なしではなかった!早起きして勉強しよう!!
朝のうちに勉強することが効果的であることがわかりましたね。
それでも朝が苦手な人が急に無理をして早朝起きるのは大変なことです。くれぐれも睡眠不足ならないよう、最低でも6時間の睡眠は確保することを忘れずに!
「朝起きられない理由」や「朝起きるための工夫」を参考にしながら、就寝時間を早め、少しずつ早起きできるよう調節していくことで、身体が朝勉強に馴染んできます。
今までハードルが高いと感じていた人も、朝勉強を習慣化できるはず!
実行あるのみです!!
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