簿記2級合格率はなぜ低い?理由は難易度ではない!

矢印


こんにちは。ひちです。

簿記2級の合格率は毎年低いと言われています。
平均すると、簿記2級の合格率は30%前後です。

実際の受験した人からは「難しかった~」「やる気を失った~」という感想がネット上にあげられています。

なぜこんなにも簿記2級の合格率が低いのでしょうか?

実際に私が独学で簿記2級を取得したのですが、その経験から簿記2級の合格率が低い理由がわかりました。
これからその時の経験談を交えて簿記2級の合格率がなぜ低いのかお話していきます。

簿記2級の合格率が低い3つの理由

低い

簿記2級の合格率が低い理由は実は3つあります。

理由1:試験科目に簿記3級でなかった工業簿記が入ってくること

理由2:試験当日までに合格できる実力がつくと思い受験申込をすること

理由3:合格率の推移をみて難易度を予想し受験する回をきめること
実際に私も1~3の理由で受験しようとしていた回を断念し、次回にしようか迷いました。
迷ったことで大きな失態を2つおかしました。
その二つとは

・受験申込に間に合わなかったこと
・平成21年6月14日に行われた簿記2級(122回)に不合格してしまったこと

です。

まあ、この大きな失態の話はまた別の機会にお話ししますね。
この経験をふまえて平成21年11月15日に行われた簿記2級(123回)に合格しました。

では、その3つの理由について説明していきます。
その前に日本商工会議所から出ている受験者データをごらんになってから読み進めてください。

2級受験者データ

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
144(H28.11.20) 72,408名 56,530名 7,588名 13.4%
143(H28.6.12) 58,198名 44,364名 11,424名 25.8%
142(H28.2.28) 90,693名 70,402名 10,421名 14.8%
141(H27.11.15) 76,207名 59,801名 7,042名 11.8%
140(H27.6.14) 62,473名 47,480名 16,395名 34.5%
139(H27.2.22) 71,969名 55,225名 12,054名 21.8%
138(H26.11.16) 70,235名 54,188名 14,318名 26.4%
137(H26.6.8) 54,773名 40,330名 13,958名 34.6%
136(H26.2.23) 73,679名 55,960名 23,254名 41.6%
135(H25.11.17) 77,760名 60,377名 13,601名 22.5%
134(H25.6.9) 58,206名 42,703名 5,920名 13.9%
133(H25.2.24) 76,069名 57,898名 27,538名 47.6%
132(H24.11.18) 79,837名 61,796名 14,149名 22.9%
131(H24.6.10) 64,353名 48,341名 14,834名 30.7%
130(H24.2.26) 72,040名 53,404名 16,808名 31.5%
129(H23.11.20) 83,716名 64,052名 28,489名 44.5%
128(H23.6.12) 69,890名 52,546名 18,299名 34.8%
127(H23.2.27) 88,363名 66,838名 21,653名 32.4%
126(H22.11.21) 90,607名 69,100名 14,857名 21.5%
125(H22.6.13) 88,621名 67,337名 26,909名 40.0%
124(H22.2.28) 90,804名 66,330名 8,244名 12.4%
123(H21.11.15) 97,389名 74,371名 28,585名 38.4%
122(H21.6.14) 78,645名 57,616名 14,700名 25.5%
121(H21.2.22) 81,616名 60,475名 26,053名 43.1%

理由1:試験科目に簿記3級でなかった工業簿記が入ってくること

ダーツ


簿記3級では受験科目が商業簿記だけでしたが、簿記2級になると商業簿記は簿記3級のときより範囲がぐっと広くなり、さらに新たな受験科目である工業簿記が入ってきます。

試験科目 試験時間 合格基準

商業簿記

工業簿記

(初歩的な原価計算を含む)5題以内

120分 70%以上

日商簿記2級の試験は100点満点です。
配点は商業簿記60点、工業簿記40点で構成されています。
大問形式で出題され、5題×各20点の配点となっています。

70%以上で合格ですが、商業簿記で70%以上、工業簿記で70%以上という制限はありません。
ですから、商業簿記60点、工業簿記10点以上の70点以上でも、商業簿記30点以上、工業簿記40点の70点以上でも構いません。

工業簿記は簿記2級からはじめて試験範囲となるので実は商業簿記と比べると簡単ですし、出題パターンもそれほど多くありません。


しかし、簿記3級の延長である商業簿記に気を取られるがあまり工業簿記対策がおろそかになり結果が残せない人がいます。


理由2:試験当日までに合格できる実力がつくと思い受験申込をすること

伸びる

受験者データにある受験者とは受験申込みした人、実受験者とは実際に受験した人です。
121回から144回までの24回分のデータの平均を出してみました。

受験者数 平均 76,189名

実受験者数 平均 57,811名(受験者数の75.9%)

合格者数 平均 16,546名(実受験者数の28.6%、受験者数の21.7%)

受験を申し込んで(受験者数)、実際に受験されている(実受験者数)という人は平均で75.9%ということです。
そのうち合格している人(合格者数)は平均で28.6%です。

簿記2級は経営管理に役立つ知識として最も企業に求められる資格とされています。

学生さんにとっては就職のために、経理の仕事している方には会社でのキャリアを積むために、あるいは税理士、公認会計士へのステップアップのために、というふうにしっかり目的を持って受験される方が多いはずなので受験を申し込んだら実際受ける人がほとんどだと思っていました。

これは、簿記2級の試験が1年に3回あって、勉強期間は基本的には1年の3分の1である4ヶ月を単位で勉強が可能だと楽観視してしまう傾向があると推測されます。


結局のところ、勉強が間に合わなかったということです。

勉強が間に合わなかった人の行動としては2パターンあります。

①受験したら合格したいので次回に見合わせる人
②せっかく申し込んだのだからという勿体ない気持ちから受験される人

合格率は実受験者数が分母になりますので②のせっかくだから~の人が多いと合格率が低くなります。

理由3:合格率の推移をみて難易度を予想し受験する回をきめること

グラフ

合格率平均は30%前後ですが、11.8%(H27.11.15/141回)と合格率が低い回もあれば46.7%(H24.2.24/133回)と合格率が高い回もあります。

実は数年前までは合格率が高い回の次の回は合格率が下がり、逆に合格率が低い回の次の回は合格率が上がるという流れがあるといわれていたこともあります。

ぶっちゃけ試験内容が難しい回とそうじゃない回がある?

いえいえ、合格率の変動は難易度が問題ではないのです。

開催される回によって難易度が変わるのは、例えば、大きな法改正後があった後などに出題内容がこれまでと大きく変わってしまうことがあります。
そのため、受験生が試験勉強として最後の仕上げにおこなう「過去問題集」だけでは対応しきれなくなります。


その結果、合格率が開催される回によって変動するということが起きるのです。


とくに人から譲ってもらったテキストを使うときは開催される回の出題区分表に合わせたテキストであるかを確認することが重要です。

平成28年度から平成30年度にかけて簿記検定試験が生まれ変わります

変化

実は、平成28年度試験から平成30年試験の3年間にわたって段階的に出題区分表の変更が適用されていくという大改定が行われます。

平成28年2月1日に、平成28年度試験(143回、144回、145回)についての出題区分表の確定が公表されました。

平成27年度から話題に上がっていたということで大幅な改定前に受験しておこうという人が増えました。
変更前の141回の合格率は11.8%142回の合格率は14.8%となったのは、願わくば受かるといいなという記念受験者が少なからずともいたせいではないでしょうか。

受験者数 実受験者数 合格者数 合格率
144(H28.11.20) 72,408名 56,530名 7,588名 13.4%
143(H28.6.12) 58,198名 44,364名 11,424名 25.8%
142(H28.2.28) 90,693名 70,402名 10,421名 14.8%
141(H27.11.15) 76,207名 59,801名 7,042名 11.8%
140(H27.6.14) 62,473名 47,480名 16,395名 34.5%

まとめ

向かい合う自分

簿記2級の合格率が低い3つの理由のおさらいです。

1.試験科目に簿記3級でなかった工業簿記が入ってくること

簿記2級になると商業簿記は簿記3級のときより範囲がぐっと広くなり、さらに新たな受験科目である工業簿記が入ってきます。

ただし、工業簿記は簿記2級からはじめて試験範囲となるので実は商業簿記と比べると簡単ですし、出題パターンもそれほど多くありません。

商業簿記のほうが簿記3級のレベルをかなり超えた内容になるので商業簿記に気をとられないよう、工業簿記の基礎を固めましょう。

2.試験当日までに合格できる実力がつくと思い受験申込をすること

試験勉強が間に合わない!!

でも、せっかく受けるのだから合格したいと次回に見送る人とせっかく申し込んだのだからという勿体ないと受験される人がいます。


私は後者でした。

3.合格率の推移をみて難易度を予想し受験する回をきめること

合格率が難易度ではない。

開催される回の出題区分表に合わせたテキストや問題集でちゃんと勉強する必要があります。
とくに平成28年から平成30年までは出題区分表の大改定が段階的に行われるため、人から譲ってもらったテキストを使うときは要注意です。

なにがなんでも合格者の一人になるという気持ち簿記2級の勉強に取り組みましょう!

なんだかんだ言ってもしょうがない自分との勝負なのです。

簿記2級に関する他の記事はこちら

>>簿記2級勉強時間は簿記3級の倍以上!モチベーションの保ち方

>たった3冊!簿記2級テキストはTAC出版がおすすめ!

>>簿記2級申し込み期限が過ぎても大丈夫?商工会議所で違う受付期間

>>簿記2級合格のカギは過去問題集にあり!

>>簿記2級合格点を引き寄せた主婦の習慣

学習効率を高める記事はこちら

>>資格勉強で睡眠時間を削る人へ、1つの習慣で睡眠不足を解消!

>>社会人の為の資格勉強時間が短縮できる5つの法則

>>資格勉強にまとめノートは役に立たない?記憶に残すノート活用法

>>資格試験勉強を継続させるコツ。疲労回復力を高める方法。

>>資格勉強の仕方!独学で絶対くじけない為の7つの手順

>>社会人の資格勉強スケジュールは100%計画倒れする!その理由は?

>>社会人の勉強場所はどこがいい?資格勉強に最適な7つの勉強場所!

>>勉強中の音楽は集中できない!集中できる音楽の取り入れ方とは?

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする