宅建士試験に合格した!
これで、今日から宅建士だー!!
待ってください!
残念ながら、まだ、宅地建物取引士ではありません。
宅地建物取引士試験に合格された方は「宅地建物取引士試験合格者」と言います。
あくまで「宅地建物取引士試験合格者」であって、「宅地建物取引士」ではないのです!
えーっ!
宅建士試験に合格しただけでは、宅建士になれないのー?!
そうなのです。
では、どうしたら「私、宅建士です!」と資格保有者として名乗れるのでしょうか?
今回は、宅建試験に合格した後におこなう宅地建物取引士資格登録と宅地建物取引士証の交付までの流れをお話します。
※宅建士=宅地建物取引士です。
宅建合格後の流れをざっくりと知ろう!
まず、宅地建物取引士試験に合格しただけでは、宅地建物取引士にはなれません。
宅地建物取引士になるためには、宅地建物取引士試験に合格した後にいくつか手順をふまなくてはならないのです。
まずは、宅建試験合格後の流れを図にしましたのでご覧ください。
なんだか、宅地建物取引士試験合格から宅地建物取引士証の交付までの流れにはいろんなことをしなければならないようです。
もっと簡単にいうと
宅地建物取引士の試験合格 ※宅地建物取引士試験合格者になります。
↓
宅地建物取引士の登録 ※宅地建物取引士資格者になります。
↓
宅地建物取引士証の交付 ※宅地建物取引士になります。
という流れになっています。
実は、宅地建物取引士としての仕事をするのではなく、宅建知識だけのために試験を受けた方は、宅地建物取引士の登録はしてもしなくてもいいんです。
宅地建物取引士の登録は、任意です。
登録をしてもしなくても宅地建物取引士試験合格者には変わりありません。
ただ、登録を行なうことで、宅地建物取引士証の交付を受けることができます。
宅地建物取引士の試験合格
↓
宅地建物取引士の登録
↓
宅地建物取引士証の交付
以上の手順を踏むことで、晴れて「宅地建物取引士」になれるのです。
一番早く宅地建物取引士になれる人は?
一番早く宅地建物取引士になれる人の条件は2つあります。
2.宅地建物取引士の試験合格1年以内
宅地建物取引士の試験合格後は、実務経験2年以上ないと宅地建物取引士の登録ができませんし、宅地建物取引士の試験合格後1年以内に宅地建物取引士証の交付申請をしないと、宅地建物取引士証は交付されません。
上記の条件がそろっているからこそ、一番早く宅地建物取引士になれるのです。
宅地建物取引士の試験合格
↓ ※実務経験2年以上
宅地建物取引士の登録
↓ ※試験合格1年以内
宅地建物取引士証の交付
では、上記の条件がそろわない人はどうすればいいのでしょうか?
私の場合は、実務経験2年以上どころか、全くの未経験者でした。
今から実務経験2年以上していたら、試験合格後1年以内の条件も当てはまらなくなります。
ただ、試験合格後1年以内に宅地建物取引士証の交付申請ができる状態であれば、その条件はクリアできますよね。
問題は、実務経験2年以上ないことなのです。
そんな方のために、実務経験2年未満の方でも試験合格後1年以内に宅地建物取引士証の交付申請ができるような制度があります。
実務経験2年以上の条件がたった1~2ヶ月の登録実務講習に?
宅地建物取引士の登録に必要な条件である「実務経験2年以上」をたった「1~2ヶ月の登録実務講習」に置き換えてくれる魔法のような制度があります。
耳を疑うようですが、事実です。
しかも、「1~2ヶ月の登録実務講習」とはいえ、実際は「自宅での通信講座と2日間のスクーリング」なので、これで「実務経験2年以上」と同じ条件にしてもらえるなら、ほとんど負担には感じませんね。
実際に私が体験した宅地建物取引士への流れを図にしてみました。
宅地建物取引士の試験合格後は、実務経験2年未満のため、すぐに登録実務講習に申し込みました。
2月9日、10日の2日間は、スクーリングといって申し込み先指定の会場にて講義受講と修了試験があります。
スクーリングの日までは、あらかじめ届いている教材で自宅で通信講座を受けます。
自宅での通信講座は自分ペースでいいので、全期間で1~2ヶ月程度ですみます。
スクーリングでの修了試験は、80%以上の正解で合格となります。
最終的に修了試験に合格すれば、「実務経験2年以上」の条件と同じとみなされます。
【登録実務講習】
期間:1~2ヶ月 ※うち、2日間がスクーリングになります。
費用:2万円前後 ※実施機関によります。
修了試験:80%以上の正解で合格。
宅地建物取引士の登録手続きは以外と大変!
2月9~10日の登録実務講習の修了試験後、2週間あまりで修了証が自宅に送られてきました!
これで、宅地建物取引士の登録手続きができます!!
私の仕事の関係上、すぐに登録に行けませんでした。
結局、同年9月1日に登録申請を県の土木部建築住宅課に提出しました。
登録に必要な書類、費用は以下の通りです。
①登録申請書(様式第五号)
②誓約書(様式第六号)
③身分証明書(本籍地の市区町村が発行。成年被後見人及び被保佐人ではないこと、破産者で復権を得ない者ではないことを証明するもの)
④登記されてないことの証明書(法務局が発行。成年被後見人及び被保佐人ではないことを証明するもの)
⑤住民票(申請者本人のみ記載。本籍・続柄記載不要。マイナンバー不要。)
⑥合格証書の原本とコピー(コピーは提出用)
⑦顔写真(縦3.0cm×横2.4cmのカラー写真。①の登録申請書に貼ります。)
⑧登録資格を証する書面(実務経験証明書や、登録実務講習の修了証など)
⑨登録手数料、37,000円(収入証紙にて納付)
⑩印鑑
私は、9月1日に必要な書類を持って登録申請に行ったらすぐに登録できるものだと思っていました。
ところが、登録申請に行ったら県の担当者が不在、担当者以外の方に対応してもらいました。
そのため、書類不備に気づかず、後日担当者から呼び出されましたが、平日は仕事ですぐに行けません。
結局、宅地建物取引士の登録ができたのは9月27日。
3週間かかってしまいました。
それでも、宅地建物取引士の試験合格後から1年以内!
余裕で、宅地建物取引士証の交付申請です!!
宅地建物取引士証の交付申請は、めちゃ簡単!!
いよいよ、宅地建物取引士証の交付申請です。
宅地建物取引士の登録ができると、県の土木部建築住宅課から「宅地建物取引士資格登録について」という登録完了通知が届きます。
宅地建物取引士証の交付申請に必要な書類は次の通りです。
②顔写真 2枚(縦3.0cm×横2.4cmのカラー写真。提出用と宅建士証用)
③収入証紙 4,500円分
宅地建物取引士証の交付申請書を10月27日に提出しました。
宅地建物取引士証の交付は10月31日です。
手続きもすごく簡単でした。
まとめ
宅地建物取引士の試験合格後の流れは、宅地建物取引士証を交付する人としない人がいます。
宅地建物取引士として仕事をするのであれば、宅地建物取引士証がなくてはなりません。
【宅地建物取引士試験合格後の流れ】
宅地建物取引士の試験合格
↓ ※実務経験2年以上(実務経験2年未満の方は、登録実務講習受講)
宅地建物取引士の登録
↓ ※試験合格1年以内(試験合格1年超の方は、法定講習受講)
宅地建物取引士証の交付
宅地建物取引士までの道のりは、意外といろんな手順が必要なんです!
それだけ重要な役割を担う資格であることを自覚してほしいという思いもあるのかもしれませんね。
コメント
助かりました。
ありがとうございます
安英吉様、お役に立ててよかったです(*^▽^*)