こんにちは。ひちです。
資格は、国家資格、公的資格、民間資格の3つに大きく分類され、試験の難易度や社会的信頼性など、それぞれに特徴があります。
私は今までこういうことを勉強したいと思って資格選びをしていましたが、自分が取った資格や取ろうとしている資格がどんな分類の資格なのかを知ることも、自分が取得した(する)資格が今後どんなことに役に立つのかを知ることにつながりますね。
国家資格
法律に基づいて国あるいは国から委任を受けた機関が実施する試験などにより、一定の行為を行うことを許可する資格です。
取得が難しい資格が多いが、抜群の安定性があり、社会的信頼性も高いです。
業務独占資格
特定の業務を行うために、その資格を取得することが必要。資格がなければその業務を行うことが禁止されています。
・司法試験(弁護士)
・行政書士
・公認会計士
・税理士
・社会保険労務士(社労士)
・宅地建物取引士(宅建士)
・建築士 など
例えば、税理士は3つの独占業務があります。
1.税務代理
納税者の代わりに、税務署等への申告・申請を行うことができます。
また税務調査に立ち会い、納税者の代わりに税務調査の対応を行います。
2.税務書類の作成
税務署に提出する届出書を納税者にかわって作成し、提出します。
3.税務相談
税金の計算、必要な手続き、税務の相談に応じます。
これを税理士資格がない方が行うと税理士法違反になります。
名称独占資格
その資格の呼称を有資格者以外が利用することはできないが、資格がなくても有資格者と同様の行為は可能です。
・中小企業診断士
・マンション管理士
・知的財産管理技能検定
・管理栄養士
・介護福祉士
・保育士 など
企業の経営診断の知識がある人が「私は中小企業診断士です。」と資格もないのに相手の信用を得るために名称を騙るのはダメですよ、ということです。
公的資格
商工会議所、中央職業能力開発協会を含む、地方行政機関やそれに準ずる機関が実施する資格です。国家資格と民間資格の中間に位置づけられます。取得すると一定の能力が認められ、キャリアアップも可能です。
・日商簿記検定
・ビジネス実務法務検定試験
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
・福祉住環境コーディネーター検定試験
・カラーコーディネーター検定試験
・消費生活アドバイザー
・eco検定(環境社会検定試験) など
「仕事で使える資格は何か?資格ランキング2016」(日経ビジネス)の保有資格満足度ランキングでは、日商簿記やマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)を差し置いてビジネス実務法務検定3級が3位、ビジネス実務法務検定2級が4位でした。
実務的な法務知識の需要が高まっているとアンケート結果から分析されています。
ビジネス実務法務検定は会社でもすすめられたこともあり、以前より密かに気になっていました。
民間資格
協会、団体、企業などが独自の審査基準を設けて任意で認定する資格です。独立やキャリアアップ、スキルアップに有効な資格だけでなく、生活に役立つ資格、趣味の幅を広げる資格などバラエティーに富んでいます。実施団体や資格の認知度などによって信頼性が変わります。
キャリアアップ、スキルアップに役立つ資格
・ファイナンシャルプランナー(AFP/CFP)
・証券アナリスト(CMA)
・秘書検定
・TOEICテスト
・インテリアコーディネーター
・マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) など
趣味を高める資格
・世界遺産検定
・歴史能力検定(歴検)
・漢字能力検定(漢検)
・アロマテラピー検定
・食生活アドバイザー など
民間資格は認知度が大きく左右します。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)は国際資格なので社会的信頼性が高いイメージがありますが、ぶっちゃけ民間資格です。マイクロソフト社が社名と広告で知名度をあげているので、他のパソコンの資格よりも認知度が高く、社会的信頼性をあげています。
俳優の鈴木亮平さんが1級を持っていることで知られている世界遺産検定は、2010年の受検者数が9,423名だったところ2015年の受検者数は26,958名になりました。
受検者数が5年で3倍ってすごいですよね。
漢字検定も一昔前にはクイズ番組などで有名になり受検者が増加しましたね。
まとめ
【国家資格】
一定の行為を行うことを許可する資格
・業務独占資格(税理士、宅建士など)
・名称独占資格(中小企業診断士、介護福祉士など)
【公的資格】
一定の能力が認められ、キャリアアップも可能な資格
(日商簿記検定、ビジネス実務法務検定試験など)
【民間資格】
生活に役立つ資格、趣味の幅を広げる資格
・キャリアアップ、スキルアップに役立つ資格(ファイナンシャルプランナー、マイクロソフト オフィス スペシャリストなど)
・趣味を高める資格(世界遺産検定、漢字能力検定など)
国家資格、公的資格、民間資格はそれぞれいろんな特徴はあります。
資格の分類にとらわれず、自分が何を目指したいかで資格選びをすることが資格勉強の継続と資格取得後の行動に深く関わるので、資格の分類は資格選びの参考程度にしていただくことをおすすめします。
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