簿記初級は意味ない?!
簿記初級は簿記3級の下になる簿記の入門級のため、簿記初級は必要あるのだろうか?と不安や疑問を持つ人も少なくありません。
しかし、簿記初級を取得することで、会計の基礎的な知識を身につけることができます。
また、簿記初級は簿記3級よりも試験時間が短く、合格率も高いため、比較的取得しやすいという利点があります。
本記事では、簿記初級は意味ないと言われている理由と、簿記初級が必要な人をお伝えします。
簿記初心者の方が簿記初級を受けるかどうかの参考にしていただければ幸いです。
簿記初級は意味ない?!
簿記初級は意味ないという人もいますが、なぜでしょうか?
ここでは、簿記初級が意味ないという理由を3つ紹介します。
簿記初級は簿記3級より下だから
簿記初級と簿記3級を比較すると、簿記3級の方が難易度が高いです。
また、簿記初級が簿記初心者向けの入門級に位置することから、簿記初級は価値がないという考え方もあるかもしれません。
実務で役立つレベルじゃない
簿記初級のレベルは、簿記の基本原理および企業の日常業務における実践的な簿記の知識の習得と言われています。
しかし、記帳の基礎的な知識や能力を身につけることが目的であり、実務で即戦力となるレベルではまだないと言えます。
知名度が低い
簿記初級は2017年(平成29年)4月から、今まであった簿記4級に変わる形で創設されました。学習の進捗にあわせて試験実施できるネット試験方式になっています。
そのため、まだまだ簿記初級の知名度が低く、就職や転職において、有利に働くことは少ないかもしれません。
簿記初級とは?
簿記初級とは、簿記の基礎的な知識と技能を身につけることができる資格試験のことです。
簿記の基本用語や複式簿記の仕組みを理解し、業務に利活用することができます。
試験概要
簿記初級は、主に簿記の基礎的な知識と能力を問う試験です。
主に、仕訳や試算表の作成方法、会計用語の理解などが問われます。
試験時間
試験時間は40分で、試験方式は「ネット試験」です。インターネットを介して試験の実施から採点、合否判定までを行います。
合格点
簿記初級試験の合格点は、100点満点中70点以上であることが必要です。
合格点をクリアすることで、簿記初級試験に合格したことが認められます。
合格率・難易度
簿記初級試験の合格率は年々変動していますが、最近の合格率は60%です。
また、難易度については、簿記初級試験は比較的易しいとされています。
受験料
簿記初級試験の受験料は、2,200円(10%税込)です。
簿記初級の勉強方法やコツ
簿記初級試験に合格するためには、しっかりと勉強をする必要があります。
ここでは、簿記初級の勉強方法やコツについてご紹介します。
簿記初級の勉強時間は?
簿記初級試験に合格するためには、勉強時間を確保することが大切です。
一般的には、約1~2ヶ月程度の勉強期間が必要とされています。
初心者ならば 平日に1日1時間、週末に3時間程度の勉強時間を確保することを目安にしましょう。
簿記初級の勉強に適した教材は?
簿記初級を創設した商工会議所で紹介されている簿記初級試験対応テキストを使用するのがベストです。
理由は次のとおりです。
- テキストの記載内容が試験における範囲・内容を概ね網羅しているから
- 商工会議所が確認した学習教材に「公認」を付与しているから
中央経済社
■土日で合格(うか)る日商簿記初級 第2版
TAC出版
■スッキリわかる日商簿記初級 第3版
簿記初級の効果的な勉強方法は?
簿記初級試験に合格するためには、効果的な勉強方法が必要です。 具体的には、次のような方法が挙げられます。
自分のペースに合わせた計画を立て、コツコツと勉強を続けることが大切です。
・問題演習
過去問題集や模擬試験などを使って、積極的に問題演習を行いましょう。
・理解度チェック
勉強した内容を定期的に復習し、自分の理解度をチェックすることが大切です。
・模擬試験の受験
試験前には、模擬試験を受験して自分の実力を確認しましょう。
簿記初級試験に合格するためには、計画的な勉強とコツコツとした努力が不可欠です。
簿記初級で得られるスキルや知識
簿記初級は意味ないと言われていますが、簿記初級で得られるスキルや知識はどのくらいなのでしょうか?
就職にどのように役立つかも含めてお伝えします。
簿記初級で身につくスキルや知識とは?
簿記初級を取得することで、会計の基本的な知識やスキルを身につけることができます。
- 仕訳・試算表などの基本的な帳簿の作成方法や見方
- 会計用語の理解
- ビジネスにおける経理の役割や重要性
これらのスキルや知識は、ビジネスや就職活動においてアピールポイントになるだけでなく、自身の個人的な資産としても役立ちます。
キャリアアップやビジネスチャンスはあるのか?
簿記初級を取得することで、キャリアアップやビジネスチャンスが広がる可能性があります。
例えば、以下のような職業での活躍が期待されます。
- 経理・会計部門での仕事
- 会計事務所での仕事
- 独立開業(税理士、会計事務所の開業など)
そうはいっても簿記初級は簿記3級の下のレベル。
簿記初級取得後に簿記3級や2級、1級などの上位資格取得を目指すことが簿記の理解を深めるために必要になります。
簿記3級や2級を取得することで、より高度な会計知識を身につけることができ、会計士や税理士などの資格取得の足がかりとなる場合があります。
簿記初級の勉強が必要なのはどんな人?
ここまで、簿記初級は意味ないといわれる理由や、簿記初級がどんなことに役立つのかなどをお伝えしてきました。
本当に簿記初級が意味ないかというとそうではありません。
簿記初級の勉強が必要な人はどんな人なのかも知っておきましょう。
簿記を全く知らない状態の人
簿記初級の勉強が必要なのは、簿記の知識やスキルが全くない状態の方です。
簿記はビジネス基礎中の基礎であり、会計に携わる上で必要な初級の試験に合格することで、簿記の基本的な理解を身につけることができます。
また、その後のキャリアアップやビジネスチャンスを見る上でも、初級の知識は必要です。
簿記3級につまづいてしまった人
簿記初級の勉強が必要なのは、簿記3級に合格できなかった方です。
簿記の基礎が身についていないと3級の受験が難しいといえます。
簿記初級の合格し、簿記3級に挑戦することで、今後のキャリアアップやビジネスチャンスの拡大にもつながる場合があります。
まとめ|簿記初級は意味ない!今の自分に合わせて決めよう!!
簿記初級には、合格率が高く知名度もあまり高くないことから、その資格の価値に疑問を抱く人もいるかもしれません。
しかし、簿記を全く知らない人や簿記3級につまづいてしまった人が簿記の基本から学ぶためには有効とはいえます。
簿記初級で身につくスキルや知識としては、会計の基礎知識や財務諸表の読み方など、実務において必要な知識が身につくことが挙げられます。
また、簿記初級の資格を持っていることは、今後のスキル次第で就職やキャリアアップのチャンスを広げることにもつながるでしょう。
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