人事コンサル会社勤務の30代主婦です。
将来人のキャリア支援に携わりたいと考えていた私は育児中の期間を利用し、国家資格であるキャリアコンサルタントの資格を取得しました。
「キャリアコンサルタントの養成講座は難しい?」
「なるべく安い費用で取得したい」
といった声もよく聞きます。
本記事では、私が受けたキャリアコンサルタント養成講座について、講座の特徴やかかった費用などをすべてお伝えします。
少しでも安い金額でキャリアコンサルタント養成講座を受けたいと思っている方は参考にしてくださいね。
キャリアコンサルタント養成講座を安い費用で済ませる方法
キャリアコンサルタントは以下の条件に当てはまった人に受験資格が与えられます。
- 3年以上の実務経験を有するもの
- 厚生労働大臣が認定する養成講習を修了した者
3年以上の実務経験があれば、直接受験を受けることができます。しかし実務経験がない場合は、厚生労働大臣が認定する養成講座を受ける必要があるのです。
そしてこの養成講座は、軽く受けられるような費用感ではありません。ここでは、キャリアコンサルタント養成講座の費用について詳しく解説します。
キャリアコンサルタント資格取得に必要な費用は?
前述したように実務経験がない場合、キャリアコンサルタントの資格を取得するためには養成講座を受ける必要があります。
私が受けた養成講座はマンパワー主催のキャリアコンサルタント養成講座でした。
この講座の受講費用は374,000円です。
養成講座の受講期間は約2カ月半(実質12日間)に加え、試験対策に3ヵ月と、資格を取得するまで計5カ月半かかりました。
キャリアコンサルタント養成講座は高い!
キャリアコンサルタント養成講座ははっきり言って高いです。
講座は私が受けたマンパワー以外にも主要なキャリアコンサルタント養成講座いくつかあるのですが、講座の費用は次のとおりです。
- ヒューマンアカデミー 335,500円(入学金込)
- LEC 302,500円
このように、どの講座も30万円を超えています。
国家資格を取得できると思えば安いものかもしれませんが、気軽に出せる金額ではないですよね。
専門実践教育訓練給付金で7割戻ってきた!
私自身も、キャリアコンサルタントの資格は欲しいけど、費用が高すぎる・・・と悩んでいました。
そんな時に見つけたのが「専門実践教育訓練給付金」です。
教育訓練給付制度とは、働く方々の主体的な能力開発やキャリア形成を支援し、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的として、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了した際に、受講費用の一部が支給されるものです。
引用元:厚生労働省「教育訓練給付制度」
キャリアコンサルタントはその中でも専門的なスキルとなるため、専門実践教育訓練給付金によって5割の受講費用が返還されます。
ただし、この給付金は誰でも受けられるわけではありません。受講費用を実質半額にするためには以下の要件があります。
- 雇用保険に加入している方(在職中)
- 雇用保険に加入していたが、現在は離職中であり離職後1年以内の方
1,2のどちらかに当てはまれば、給付金の利用が可能です。
2に当てはまる方で、なおかつ妊娠、出産、育児、疾病、負傷などで教育訓練給付の適用対象期間が延長された場合は最大20年以内にもなるため、退職してから1年が過ぎていても要件対象になる可能性があります。自分が要件に当てはまるのか、必ず事前に確認しておきましょう。
また、専門実践教育訓練給付金は講座終了後1年以内に資格取得し、雇用保険に加入できる就職先が見つかれば、さらに20%の給付が上乗せされます。
つまり、専門実践教育訓練給付金の50%+上記の20%で、7割の給付金が返還されることになるのです。
私も「専門実践教育訓練給付金」のおかげで、最終的には3割の費用負担で安く受講することができました。
マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座を選んだ3つの理由
私はマンパワーのキャリアコンサルタント養成講座を受けましたが、この講座を選んだ理由を3つお伝えします。
キャリアコンサルタント養成講座は様々な民間企業が実施しており、それぞれに特徴があります。マンパワーの講座は374,000円と高額ですが、以下3つの理由によってその短所は払拭されました。
マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座を受けようか迷っている方は参考にしてくださいね。
理由①CDA資格もキャリアコンサルタントと同時に取得!
マンパワーの養成講座を選んだ一つ目の理由は、CDA資格を同時に取得できると知ったからです。
CDA資格とは「キャリア・デベロップメント・アドバイザー」という、キャリア形成を推進するエキスパートの民間資格です。
キャリアコンサルタントは国家資格ですが、以下二つの民間団体が運営しています。
- JCDA(日本キャリア開発協会)
- キャリアコンサルタント協議会
マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座はJCDA(日本キャリア開発協会)とのつながりがあるため、キャリアコンサルタント資格を取得後にJCDAに入会することで民間資格のCDA資格も同時取得できます。
理由②資格取得後のサポートが豊富!
マンパワーの養成講座を選んだ二つ目の理由は、資格取得後のサポート体制でした。
JCDA(日本キャリア開発協会)はCDA資格を取得できるだけでなく、全国的なネットワークによって会員同士の交流や情報交換ができます。
企業の人事・教育、人材ビジネス、公的就業機関、学校、独立コンサルタントなど、さまざまな背景を持つ人々と交流ができるため、資格取得後の活動や就職に関する情報交換や相談ができることは大きな利点だと感じました。
また、キャリアコンサルタントは5年ごとに更新を受ける必要があります。その際にもJCDAでは厚労省指定の20講習を全国で実施されるため資格取得後も安心です。
加えてJCDAではキャリアコンサルタントとして実践できる場も提供してくれます。
就活フェアなどでは、多くの場合キャリアカウンセリングをおこなうブースが設置され、就職したい学生のキャリア相談を受けることができ、多くの学生の支援を経験できるでしょう。
また、大学のキャリアセンターで就活中の学生の支援をしたり、ハローワークで一般求職者の方の相談に乗ったりという活動もあります。
このようにキャリアカウンセリングを実践する場があることはキャリアを積む上で大きなメリットになります。
理由③費用対効果が高い!
マンパワーの養成講座を選んだ三つ目の理由は、費用対効果が高いことです。
マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座の唯一の短所は「金額が高いこと」です。
しかし、上記でお伝えした理由①、②によって資格取得後の利点が大きいため、費用対効果はかなり高いと感じました。
一見すれば他の講座よりも料金が高いので、敬遠されてしまうかもしれませんが、実際に講座を受けて資格取得後の手厚いサポートを受けている私からすれば、37万円という金額も妥当だと感じています。
専門実践教育訓練給付金のおかげで実質3割負担で済んだこともあり、とてもお得に知識や情報を得られました。
キャリアコンサルタントは再就職の為
キャリアコンサルタントの資格を取得した当初の理由は再就職のためでした。育児のために以前の仕事を辞めてしまったため、再就職に不安があったのです。
営業職や人事部門での経験などキャリアはありつつも、手に職がありませんでした。何か再就職に向けて武器になりそうなものがほしかったので、以前から興味があったキャリア支援に役立つ資格を取得しよう!と育児中に養成講座に申し込みました。
ただ、取得後の今はキャリアコンサルタントの資格を仕事で直接役立ってはいないのが事実です。キャリアコンサルタント資格は国が推奨しているにもかかわらず、認知度の低さと資格取得後の活躍の機会の少なさが課題です。
しかし、総合的に見て、キャリアコンサルタントの資格が取れたことで視野が広がり、自分自身の人生においては大きなプラスになりました。ここからさらに学びを深めたい分野ができ、チャレンジできる基盤が整ったと感じています。
今後の人生をより豊かに考えられるきっかけになり、周りの方に良い影響を与える存在になれるのではないかと希望を持てるようになりました。
マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座の感想
私は、マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座を受けて1回目の試験で合格し、資格を取得しました。
専門実践教育訓練給付金を必ず利用したかった(1回目の合格が受給要件)のもあり、そのために必ず1発で合格するんだと言い聞かせました。
講座の内容自体は初心者でもわかりやすく、勉強さえきちんとすれば受かりやすいのではないかと思います。ただし試験範囲は広いため、根気強く試験勉強を続ける必要はあるでしょう。
冒頭でもお伝えしましたが、受講期間は約2カ月半(実質12日間)に加え、試験対策に3ヵ月と、約5カ月半かかります。最低でもこれくらいは継続して勉強する根気とやる気がなければ難しいと思います。
マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座は内容も素晴らしく、資格取得後に得られる利点も大きいです。今ではその利点によって新たなお仕事にもつながっています。
キャリアコンサルタントは、資格を取得した後からが始まりです。自分が何のためにキャリアコンサルタントの資格を取ったのか、将来どんな仕事がしたいのか、資格取得後はそういった課題に向き合う必要があります。
その時に一人で考え込んでいてもなかなか前に進めないのではないでしょうか。
私自身も、仲間や先輩からのアドバイスや経験談を聞くことで、視野が広がり新たな挑戦ができるようになりました。
まとめ|キャリアコンサルタント養成講座を安い費用で受けよう!
キャリアコンサルタントは一朝一夕でなれるものではありません。
30万円以上の料金を支払い、5ヶ月半の養成講座を受け、その後もキャリアコンサルタントとして活動していくためには、経験や知識を蓄積していく必要があります。
しかし、事前に制度や割引情報を知っておくことで7割の給付金が返還と費用面はある程度カバーできます。マンパワーのキャリアコンサルタント養成講座は、割引制度も充実しています。
割引制度についてはこちらからご覧ください。
また、マンパワーは資格取得後のサポートも充実しているため、キャリアコンサルタントとしての経験を積みやすく、情報や人脈を広げるためにも役立ちます。
専門実践教育訓練給付金や、各種割引制度を使ってなるべく安い費用でキャリアコンサルタントへの道を切り開きましょう。
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