「巡回監査士補の合格率はどのくらい?」「仕事をしながらでも合格できる?」と不安に感じていませんか。
巡回監査士補の合格率は直近では20%前後で推移しており、数字だけを見ると「自分には難しいかも」と感じる方もいるでしょう。しかし、巡回監査士補には科目合格の仕組みがあるため、一度ですべての科目に合格する必要はありません。
私自身も税理士事務所で働きながら受験し、一発合格ではなく3年かけて巡回監査士補を取得しました。
この記事では、巡回監査士補の合格率や難しいといわれる理由、科目合格の仕組み、実際の受験体験、勉強方法を紹介します。合格率だけを見て諦めず、自分に合ったペースで合格を目指すための参考にしてください。
巡回監査士補の合格率は20%前後
巡回監査士補の合格率は、直近では20%前後で推移しています。「5人に1人程度しか合格できないなら、自分には難しいのでは?」と不安になる方もいるでしょう。
ここでは、実際の合格率がどのくらいなのか、直近5年間の推移から確認してみましょう。
直近5年間の合格率
巡回監査士補の直近5年間の合格率は、以下のとおりです。
| 年度 | 合格率 |
| 令和3年度 | 31.2% |
| 令和4年度 | 19.0% |
| 令和5年度 | 23.1% |
| 令和6年度 | 21.9% |
| 令和7年度 | 20.0% |
令和3年度は31.2%でしたが、令和4年度以降は19.0~23.1%で推移しており、直近の令和7年度は20.0%でした。
合格率だけを見ると、決して簡単に取得できる資格とはいえません。ただし、年度によって合格率には差があるため、「合格率20%だから必ず5人に1人しか受からない」と考えるのではなく、一つの目安として捉えましょう。
合格率20%は難しい?
合格率20%と聞くと、「かなり難しい試験なのでは?」と感じるかもしれません。
確かに、巡回監査士補は6科目あり、それぞれの科目で70%以上の正答率が求められるため、十分な試験対策が必要です。一方で、合格した科目は翌年度以降の試験で免除されます。そのため、必ずしも一度の試験ですべての科目に合格する必要はありません。
仕事をしながら受験する方は、一発合格だけにこだわらず、科目合格を積み重ねながら取得を目指す方法もあります。合格率20%という数字だけで諦めず、試験の仕組みまで理解して判断することが大切です。
巡回監査士補が難しいといわれる3つの理由
巡回監査士補は、直近の合格率が20%前後で推移しており、決して簡単な試験ではありません。
ここでは、巡回監査士補が難しいといわれる3つの理由を詳しく見ていきましょう。
試験科目が6科目ある
巡回監査士補の試験は、「職業倫理・巡回監査」「企業会計・経営助言」「所得税法」「法人税法」「消費税法」「相続税法」の6科目があります。
会計だけでなく、所得税・法人税・消費税・相続税など幅広い知識を身につけなければならないため、初めて税法を学ぶ方は覚えることが多いと感じるでしょう。
特に、簿記の知識があっても税法は新しく学ぶ内容が多いため、6科目を計画的に勉強する必要があります。まずは試験科目の全体像を把握し、早めに学習を始めることが大切です。
各科目70%以上の正答率が必要
巡回監査士補は、6科目の合計点で合否が決まるのではなく、各科目で70%以上の正答率を取ることが合格基準です。
そのため、得意科目で高得点を取っても、苦手科目の点数を補うことはできません。受験する科目ごとに、合格ラインを超えられるだけの知識を身につける必要があります。
ただし、一度合格した科目は翌年度以降の試験で免除されます。一度にすべての科目で70%以上を目指すのが難しい場合は、科目合格を積み重ねながら取得を目指す方法もあります。
働きながら勉強時間を確保する必要がある
巡回監査士補を受験する方のなかには、税理士事務所などで働きながら勉強する方もいます。
仕事を終えてから6科目の勉強を続けるとなると、学習時間を確保するだけでも大変ですよね。特に繁忙期は残業などで予定どおり勉強できず、学習期間が長くなることも考えられます。
私も税理士事務所で働きながら巡回監査士補を取得しました。毎日まとまった時間を確保しようとするのではなく、仕事の状況に合わせて無理なく勉強を続けることが合格を目指すうえで大切です。
合格率20%前後でも一発合格する必要はない
巡回監査士補の合格率は20%前後ですが、「一度の試験で6科目すべてに合格しなければならない」と考える必要はありません。
ここでは、科目合格の仕組みと複数年かけて合格を目指す方法について紹介します。
合格した科目は翌年度以降免除される
巡回監査士補は、合格した科目について翌年度以降の試験が免除されます。
そのため、不合格の科目があっても、すでに合格した科目まで最初から受け直す必要はありません。例えば、1年目に6科目のうち4科目に合格した場合、翌年度は残りの2科目の合格を目指せます。
「6科目すべてに一度で合格しなければ」と考えると負担に感じますが、科目合格を一つずつ積み上げることも可能です。合格率20%前後という数字だけを見て、受験を諦める必要はないでしょう。
複数年かけて合格を目指せる
仕事をしながら6科目を勉強するのが大変な場合は、一発合格にこだわらず、複数年かけて合格を目指す方法もあります。
一度合格した科目は翌年度以降免除されるため、不合格だった科目を中心に勉強できるのがメリットです。受験科目が減れば、苦手な税法などに学習時間を集中させやすくなります。
働きながら資格取得を目指す場合は、仕事や家庭との両立も大切です。「一度で全部受からなければ」と焦らず、自分が続けられるペースで合格科目を増やしていきましょう。
筆者が巡回監査士補に合格するまでの体験談
私も税理士事務所で働きながら巡回監査士補を受験しました。結果からお伝えすると、一度ですべての科目に合格できたわけではありません。
ここでは、私が巡回監査士補に合格するまでの体験を紹介します。
税理士事務所で働きながら受験した
私は未経験から税理士事務所へ再就職し、働き始めてから巡回監査士補を取得しました。
受験当時は、仕事をしながら試験勉強を進めていたため、勉強だけに集中できる環境ではありませんでした。日々の仕事と並行して、会計や税法など幅広い内容を学ぶ必要があります。一方で、仕事で触れる会計や税務の知識と試験勉強が結びつくこともありました。
働きながらの勉強は大変ですが、実務で経験したことを思い出しながら学べる点は、税理士事務所で働く人ならではのメリットだと感じます。
一度ですべての科目には合格できなかった
私は巡回監査士補を受験しましたが、一度ですべての科目に合格できたわけではありません。
不合格になると「次は合格できるだろうか」と不安にもなります。しかし、巡回監査士補は合格した科目が翌年度以降免除されるため、すべてを最初からやり直す必要はありません。
私も合格できた科目を一つずつ積み上げながら、残った科目の合格を目指しました。一発合格できなくても、そこで諦めずに勉強を続けることが、最終的な資格取得につながったと思います。
3年かけて巡回監査士補を取得した
私は一度の受験ですべての科目に合格したのではなく、最終的に3年かけて巡回監査士補を取得しました。
3年と聞くと「時間がかかりすぎでは?」と思う方もいるかもしれません。しかし、仕事を続けながら勉強する場合、毎年すべての科目に合格することだけが目標ではありません。
合格した科目を積み重ね、不合格だった科目は翌年もう一度挑戦することで、少しずつ資格取得に近づけます。私自身の経験からも、合格率20%前後という数字だけで諦めず、長い目で挑戦を続けることが大切だと感じています。
巡回監査士補に合格するための勉強方法
巡回監査士補は6科目あり、それぞれで合格基準を満たす必要があるため、やみくもに勉強するのではなく計画的に進めることが大切です。
ここでは、巡回監査士補の合格を目指すための勉強方法を4つ紹介します。
試験範囲と合格基準を確認する
巡回監査士補の勉強を始める前に、まずは試験科目や出題範囲、合格基準を確認しましょう。
6科目すべてを最初から細かく覚えようとすると、勉強量の多さに負担を感じてしまいます。まず全体像をつかみ、「どの科目を受験するのか」「どのくらいの点数が必要なのか」を把握したうえで、学習計画を立てることが大切です。
巡回監査士補は各科目70%以上の正答率が合格基準です。満点を目指すのではなく、合格に必要な知識を一つずつ身につけていきましょう。
過去問を繰り返し解く
巡回監査士補の勉強では、テキストを読むだけでなく、過去問を繰り返し解くことが大切です。
過去問に取り組むと、どのような形式で出題されるのかを確認できるだけでなく、自分が理解できていない部分も見つけやすくなります。間違えた問題は答えを覚えるだけで終わらせず、テキストに戻って理由まで確認しましょう。
最初から正解できなくても問題ありません。「過去問を解く→間違えた部分を復習する」を繰り返し、少しずつ正答率を上げていくことが合格への近道です。
苦手科目を重点的に勉強する
巡回監査士補は各科目で70%以上の正答率が必要なため、苦手科目をそのままにしておくことはできません。
過去問を解いて正答率が低い科目や、何度も間違える分野が分かったら、そこに学習時間を多めに使いましょう。特に税法を初めて勉強する方は、所得税・法人税・消費税・相続税などで理解に時間がかかることもあります。
得意科目ばかり勉強するのではなく、合格基準に届いていない科目を優先して補強することがポイントです。
一発合格にこだわらず科目合格を積み上げる
仕事をしながら勉強する場合は、6科目すべての一発合格にこだわりすぎないことも大切です。
巡回監査士補は、合格した科目が翌年度以降免除されるため、不合格だった科目に絞って再挑戦できます。一度で取得できなくても、合格した科目は次につながります。
私自身も一度ですべての科目に合格したわけではなく、3年かけて巡回監査士補を取得しました。仕事と両立しながら受験する方は、焦らず科目合格を積み重ね、着実に取得を目指しましょう。
まとめ|巡回監査士補の合格率は20%前後でも働きながら合格を目指せる
巡回監査士補の合格率は直近では20%前後で推移しており、決して簡単な試験ではありません。6科目あり、各科目で70%以上の正答率が必要なため、計画的な試験対策が必要です。
ただし、合格した科目は翌年度以降免除されるため、一度ですべての科目に合格する必要はありません。私自身も税理士事務所で働きながら受験し、一発合格ではなく3年かけて巡回監査士補を取得しました。
働きながら勉強するのは大変ですが、過去問を繰り返し、苦手科目を重点的に対策しながら科目合格を積み重ねていけば、少しずつ取得に近づけます。
「合格率20%では自分には難しいかも」と諦めず、自分のペースで勉強を続けて、巡回監査士補の合格を目指していきましょう。

コメント