仕事をしながら「簿記2級に挑戦したい」と考えているけれど、「時間がない」「両立できるか不安」と感じていませんか?
忙しい毎日のなかで新しい勉強を始めるのは勇気がいりますが、簿記2級は働きながらでも十分に取得できる資格です。しかも、取得すればスキルアップや転職、将来的な独立など、キャリアの可能性が大きく広がります。
本記事では、働きながら簿記2級を目指すあなたに向けて、具体的なメリットやスケジュールの立て方、両立のコツをわかりやすくご紹介します。
あなたの「できるかも」を「やってよかった」に変えるヒントが満載です。
簿記2級とは?
簿記2級は、企業の経理や会計に関する知識を本格的に身につけることができる資格です。就職や転職、キャリアアップを目指す人にとって、多くの企業で評価されている人気の資格です。
ここでは、簿記2級の基本情報をわかりやすく解説します。
簿記2級の位置づけと難易度
簿記には、3級・2級・1級という段階があります。
2級はその中でも「商業簿記」と「工業簿記」の両方を学ぶレベルで、企業の経理担当者として必要な実務知識を習得できる位置づけです。難易度は中級レベルで、初学者でも3〜6か月の学習期間で合格を目指せます。3級よりも一歩踏み込んだ内容になりますが、実務に役立つ知識が多いため、取得する価値は非常に高いです。
簿記2級で学べる内容
簿記2級では、「商業簿記」と「工業簿記」の2つを学びます。
商業簿記では、売上・仕入・在庫管理・決算といった一般企業の経理処理を中心に学びます。一方、工業簿記では、製造業における原価計算や製品の原価管理など、生産に関わる会計の考え方を学びます。これらを習得することで、あらゆる業種の会計実務に対応できる力がつきます。
簿記2級の活かし方
簿記2級は、経理・会計・事務職への就職や転職を考えている方にとって、大きなアピールポイントになります。
特に中小企業では「即戦力」として期待されることも多く、実際の業務にそのまま役立つケースが多いです。また、将来的に税理士や中小企業診断士など、さらに上の資格を目指す場合の基礎としても有効です。副業やフリーランスとして記帳代行業務をする人にも重宝されています。
簿記2級を働きながら取得するメリットとは?
簿記2級は、実務に直結する知識を身につけられる資格です。働きながら取得を目指すことで、資格だけでなくキャリアや生活にも多くのメリットがあります。
ここでは、その代表的な5つのメリットをご紹介します。
メリット①実務と学習がリンクして理解が深まる
働きながら勉強することで、職場での経理業務や数字の動きが、学習内容と結びつきやすくなります。
たとえば、売上や仕入の処理を実際に見ながら仕訳を学べるため、知識が定着しやすくなります。机上の勉強だけでは得られない「実感」を伴う理解ができるのが大きな強みです。
メリット②キャリアアップや昇進につながる
簿記2級を取得することで、経理や会計のスキルが証明され、社内での評価が上がることも。
中小企業では経理担当としての信頼が増し、大企業では資格手当がつく場合もあります。実績と資格がそろえば、将来的にリーダー職や管理職へのステップアップも狙えます。
メリット③転職時のアピールポイントになる
転職市場でも簿記2級は強い武器になります。
特に経理・財務・事務系の職種では、応募条件として記載されていることも多いため、資格があることで書類選考に通りやすくなります。実務経験が浅くても、資格を持っていれば「基礎知識がある人材」として評価されやすくなります。
メリット④働きながらでも勉強の計画が立てやすい
簿記2級は独学でも合格を目指せる資格です。
通信講座や動画教材など、スキマ時間を活用できる学習方法が多く、働きながらでも自分のペースで勉強を進められます。毎日の通勤時間や休日の1〜2時間を活用するだけでも、無理なく合格が目指せます。
メリット⑤将来的な独立・副業にも役立つ
簿記の知識は、経理代行や記帳代行などの副業や、将来的な独立開業にも活かせます。
フリーランスや小規模事業者のサポートをする仕事にもつながり、自分のスキルで収入を得る道が広がります。資格をきっかけに、新たな働き方を模索することも可能です。
簿記2級を働きながら取得するためのスケジュール
仕事をしながら簿記2級の勉強を進めるには、無理のない計画がカギになります。
ここでは、初学者が半年で合格を目指す場合の基本スケジュールを5ステップで紹介します。
1ヶ月目:基礎知識のインプット(商業簿記)
まずは簿記の全体像と仕訳のルールを覚えることから始めましょう。
特に「商業簿記」の基礎をしっかり押さえることが重要です。1日30分~1時間を目安に、テキストや動画で「勘定科目」「仕訳」「決算の流れ」などをインプットしましょう。通勤時間や昼休みに動画を視聴するのもおすすめです。
2〜3ヶ月目:応用知識の学習と過去問演習
基礎が身についたら、応用問題や実践的な仕訳にチャレンジしてみましょう。
商業簿記だけでなく「工業簿記」の内容もこの時期に学び始めるのが理想です。問題集を使って演習を繰り返すことで、知識が実践力に変わります。平日は短時間の復習、週末に2〜3時間まとまった学習時間を確保すると効率的です。
4ヶ月目:過去問題で出題傾向をつかむ
この時期からは、実際の試験と同じ形式の「過去問題」に取り組んで、出題傾向や時間配分の感覚を養いましょう。
過去3年分の問題を繰り返し解くことで、「何がよく出るのか」「自分の苦手分野はどこか」が見えてきます。間違えた問題は、必ず解き直して理解を深めることが大切です。
5ヶ月目:模試形式で実力チェック
本番と同じ90分の時間を計りながら模擬試験に取り組みましょう。
スピード感や集中力、解答順の工夫などをここで確認できます。できれば週に1回、模試形式の練習を行い、点数の推移を記録しておくと、自信にもつながります。復習にも力を入れ、弱点を少しずつ克服していきます。
6ヶ月目:総復習とラストスパート
試験直前の1か月は、これまで学んだ内容を総ざらいする時期です。
間違えやすい論点や、記憶が曖昧な部分を重点的に復習し、仕訳のパターンや計算手順を身体に染み込ませましょう。焦らず、落ち着いて、本番で実力を出し切るための準備期間です。ここまで継続できたことが、何よりの自信になります。
勉強と仕事の両立でのタイムマネジメント
仕事をしながら簿記2級の勉強を進めるには、限られた時間をどう使うかがポイントです。「時間が足りない」と感じる人でも、ちょっとした工夫で勉強時間を確保することができます。
ここでは、無理なく続けられるタイムマネジメント術を4つの視点で解説します。
平日は「スキマ時間」を活用する
忙しい平日は、まとまった時間をとるのが難しいもの。そんなときは、通勤時間や昼休み、家事の合間などの「スキマ時間」を活用しましょう。
スマホで動画講義を見たり、アプリで仕訳問題を解いたりすれば、1日30分〜1時間の勉強時間をつくることが可能です。毎日少しずつでも続けることが、積み重ねにつながります。
週末は「集中して取り組む時間」を確保
平日にインプット中心の勉強をしたら、週末はアウトプットに時間を使いましょう。
問題集を解いたり、模擬試験に挑戦したりするには、1〜2時間まとまった時間を確保するのが理想です。「朝のうちに勉強して、午後は自由に過ごす」といったメリハリのある時間割をつくると、続けやすくなります。
学習スケジュールは「見える化」する
いつ、どこで、何を勉強するかを事前に決めておくと、迷わず取り組めます。
紙のスケジュール帳やスマホアプリに「今週の勉強内容」を書き出しておくと、学習の進み具合も一目でわかります。スケジュールに「できたチェック」を入れていくと、達成感がモチベーション維持につながります。
「完璧主義」より「継続重視」で考える
働きながらの勉強では、思い通りに時間が取れない日もあります。そんなときは「今日はこれだけできた」と前向きに考えることが大切です。
「毎日2時間」と高い目標を立てるよりも、「毎日15分でも続ける」ことのほうが確実に合格に近づきます。継続こそが最大のタイムマネジメントです。
働きながらの簿記2級テキストは3冊でOK!
簿記2級を働きながら取得するには、効率よく勉強することが大切です。
テキストが多すぎて少なすぎても良くありません。私が選んだテキストは「教科書」「問題集」「過去問題集」の3種類です。
簿記2級は、簿記3級にあった「商業簿記」の範囲を広くし、さらに「工業簿記」が新しく範囲として入ってきます。教科書も問題集も「商業簿記」と「工業簿記」で分けられるため、テキストは2倍に増えてしまいます。
テキストが多いとやる気がそがれてしまうんですよね・・・
「このテキストを毎日開きたいか?」
結局は、自分好みになるのですが、簿記3級の勉強をしていく上で、継続的に使うテキストが「わかりにくくて開きたくない」では、非常に残念です。
テキストや問題集の中身は、勉強を継続できるかどうかの一部になっているので、よく中身を見て選びましょう。
簿記2級テキストの詳しい選び方はこちらの記事をどうぞ!
>>簿記2級テキストを買い直しする?しない?1回落ちて買い直しを迷った主婦の決断

まとめ|簿記2級を働きながら取得しよう!仕事と勉強の両立がスキルアップにつながる!
簿記2級は、働きながらでも無理なく目指せる現実的な資格です。実務に活かせる知識が身につくだけでなく、キャリアアップや転職、副業にもつながる大きな武器になります。
大切なのは、完璧を目指すよりも「自分のペースで続けること」。日々のスキマ時間を活かし、計画的に進めていけば、合格は十分に手の届く目標です。
今回ご紹介したスケジュールやタイムマネジメント術を参考に、ぜひ一歩を踏み出してみてください。努力はきっと、将来の自信につながります。
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