簿記3級を勉強し始めて、多くの人がぶつかるのが「勘定科目が覚えられない!」ことです。
簿記3級を初めて学ぶ人にとっては、聞きなれない勘定科目に戸惑うものです。
この記事では、簿記3級の試験に必要な「勘定科目」の基本的な知識から、実践的な覚え方まで、簡単に説明します。
この記事を読み進めていくことで、簿記3級の勘定科目の覚え方を知り、将来のキャリアに役立てるスキルを手に入れる1歩となるでしょう。一緒に勘定科目の世界に触れ、知識を深めていきましょう!
簿記3級とは?
簿記3級は、会計分野での基本的なスキルを評価する試験です。
商工会議所の簿記3級(https://www.kentei.ne.jp/bookkeeping/class3)では「基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベル」と書かれています。
つまり、簿記3級は中小企業や事業を営む個人事業主にとって、会計の基本を習得し、経営に役立てるために非常に重要な検定試験と言えるでしょう。
勘定科目の基本
簿記3級を勉強し始めてぶつかる壁の一つは勘定科目の多さです。
ここでは、勘定科目とは何か、種類や分類について簡単に説明します。
勘定科目とは何か?
勘定科目とは、会計の中で取引や経済活動を記録し、整理するための基本的なカテゴリーです。
大きく、資産、負債、純資産、収益、費用などに分類され、使用されます。
勘定科目は、会社の経理や財務報告の基盤となり、経営者や関係者が会社の財務状況を理解するのに役立ちます。
勘定科目の種類と分類
勘定科目は大きく以下の5つのカテゴリーに分類されます。
資産勘定は、会社が所有する財産や資産に関連する取引を記録します。例えば、現金、預金、備品、設備などが含まれます。これらは会社が所有し、将来の経済的利益をもたらすものです。
負債勘定は、会社が負う債務や支払いの義務を記録します。例えば、借金、未払いの請求などが該当します。これらは将来の支出や債務の返済に関連しています。
純資産は、会社の資本構造を示し、株主の出資金や利益剰余金を記録します。例えば、株式や利益剰余金、株主からの出資などが含まれます。
収益勘定は、会社が商品やサービスの提供によって得る売上や収益に関連する取引を記録します。例えば、売上高、手数料収入などがこれに該当します。
費用勘定は、会社が日常の運営や事業活動にかかる経費を記録します。例えば、給与、光熱費、広告費などがこれに該当します。
勘定科目はこれらのカテゴリーに分類され、経理の記録や財務報告に使用されます。
初心者が理解するためには、各カテゴリーの勘定科目がどのような取引や事象を表すかを把握することが重要です。
勘定科目のカテゴリーごとの覚え方
勘定科目を覚えるために、それぞれのカテゴリごとにアプローチすることは非常に効果的です。
ここでは、各カテゴリーの勘定科目の覚え方のポイントを初心者向けに説明します。
資産勘定の覚え方
資産勘定は、会社が所有する財産や資産に関連します。資産は通常、将来的に価値が生まれるものです。
資産勘定を覚えるためには、資産勘定を大まかなカテゴリーに分けてグループ化して覚えると良いでしょう。例えば、現金と預金を一緒に考え、備品と設備を別に覚えると分かりやすいです。
また、各資産を実際の物品や場所と実物とイメージして結びつけることで、覚えやすくなります。現金なら財布、預金なら銀行、備品ならオフィスの備品などをイメージしましょう。
負債勘定の覚え方
負債勘定は、会社が負っている債務や支払いの義務を表します。負債は将来的に支出が必要なものです。
負債勘定を覚えるためには、各負債を誰に対してどれだけの金額を返済しなければならないかを考えると覚えやすいです。「他人資本」とも言い、いつか返さなくてはいけないお金が負債になります。
純資産勘定の覚え方
純資産勘定は、会社の純資産を示します。純資産は資産から負債を差し引いた残りの価値です。
純資産勘定を覚えるためには、株主や経営者の出資金や利益剰余金を考えます。「自己資本」とも言い、基本返さなくてもいいお金が純資産になります。
収益勘定の覚え方
収益勘定は、会社が商品やサービスの提供によって得る収益を表します。
収益勘定を覚えるためには、収入や収益をどの商品やサービスに関連付けられるかを考えると覚えやすいです。例えば、本業の商品売上やサービス提供による収入は売上高、会社に設置してある自販機からの収入は雑収入などとイメージします。
費用勘定の覚え方
費用勘定は、会社の経費や支出を表します。
費用勘定を覚えるためには、各費用を会社が日常的に支払う経費やコストに関連付けて考えると覚えやすいです。例えば、電気料は水道光熱費、JRなどの出張費は旅費交通費、広告を打ったら広告宣伝費などとイメージします。
実践的な覚え方のコツ
勘定科目を覚えるときは、勘定科目は互いに連携し、会社の財務状況や経営状態を全体的に表現します。
それぞれの科目がどのように影響し合うかを理解することで覚えやすくなります。
取引の流れをイメージ
取引が発生した場合、どの勘定科目が影響を受け、どの科目に記録されるかを頭に描きます。
例えば、売掛金を回収したという取引は、売掛金を集金してきたから現金が増えたという流れを考えれば、売掛金が減少して現金が増加すると資産勘定が動くことがわかります。
また、借入金の返済をしたという取引は、預金から借入金の返済として引き落とされたと考えれば、資産勘定にある預金も負債勘定にある借入金も減少することがわかります。
貸借対照表と損益計算書の関連性を理解
全体像を把握するためにも、貸借対照表と損益計算書の関連性を理解しておくのも良いでしょう。
例えば、損益計算書にある売上高が上がれば、貸借対照表の現預金または売掛金が増えるなど、貸借対照表と損益計算書の間でどう取引が関係するか考えると良いですね。
まとめ|勘定科目の覚え方のポイントを再確認しよう!
ここまで、簿記3級の試験に必要な「勘定科目」の基本的な知識から、実践的な覚え方まで、簡単に説明しました。
簿記3級は、経理や会計のキャリアを築くための第一歩です。勘定科目を覚えることは、この道を進む上で不可欠なスキルです。
ぜひ、この記事で得た知識を実践に活かし、簿記3級の試験を成功に導き、将来の成功へのステップとして活用しましょう。
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