平成29年、巡回監査士の法人税を受けて落ちました。
その後、いろいろ事情があり、試験を受けるのを見送っています。
ふと、あの時のたった一回のチャレンジは無駄だったのか?という気持ちになったこともあります。
あれから数年経ち、今の気持ちを綴ってみます。
巡回監査士を受けたのは無駄だったのか?
結論から言うと、無駄でありませんでした。
一身上の都合から、不合格後の再試験は避けていますが、学んだことは今も仕事で活かされています。
今は、インボイス制度や電子帳簿保存法のことなど、いろいろ学ぶべきことが増え、いっぱいいっぱいですが、当時自信がなかった税法についてしっかり学べたことは、自信にもつながり、新しいことを学ぶ上で臆することなくチャレンジできるようになったのではと思っています。
巡回監査士とは?
巡回監査士は、TKCのサイト(https://www.tkc.jp/tkcnf/jyunkaikansashi/)を見ると次のように記載されています。
巡回監査士は、コンサルタント系の民間資格認定団体では最も権威のある公益社団法人全日本能率連盟の認証資格です。この資格は、主に税理士事務所及び税理士法人に勤務する職員を対象とした資格で、事務所職員の育成及びその資質向上を図ることを目的としています。
今はオンライン試験になっており、私が試験を受けた時代とはかなり変わっているようですね。
合格率も20~30%と年によって違いますが、以前よりも合格率が上がっているようです。
私が巡回監査士の試験を受けた当時の合格率や勉強方法などを書いた記事がありますので、合わせてご覧ください。
巡回監査士のテキストと例題集は?
巡回監査士のテキストと例題集は、例年同じ形式で、巡回監査士補のテキストと一緒になっていますが、例題集は巡回監査士専用です。
法人税法のテキストの厚さは1.8㎝、例題集は0.3㎝と、テキストも例題集も意外に厚さはありません。
しかし、中身の難しさは半端なく、フルタイムで働く主婦がスキマ時間に勉強しても追いつけるレベルではなかったですが、学ぶことで普段の仕事の知識も充実させることができ、学んでよかったと思っています。
当時は、例題集10回解けば合格できると先輩から助言していただけましたが、とても10回できるほど勉強時間を確保できませんででした。当時の勉強計画やどのように乗り越えていったかをまとめた記事もあわせてご覧ください。
>>巡回監査士試験のテキスト&例題集がきた!主婦の資格勉強計画!!
巡回監査士試験の過去問はあるのか?
巡回監査士の試験は、各科目70%以上の正答率で合格となり、上記6科目に全て合格した者に資格を付与しますので、今年4科目、来年2科目という分けて試験を受けることも可能です。
巡回監査士の過去問は当時も今もありません。
過去問がない理由は、次の2つが考えられます。
①例題集からほぼ同じ問題が出題されるため
②毎年の税制改正により、過去問の内容が現在にあっていない場合があるため
実際に受けた時は、ほぼ同じ問題というよりはアレンジされて出題されたので戸惑いましたが、だいたい似たような感じなので、例題集が過去問代わりと言ってもいいかもしれません。
巡回監査士の試験はオンライン試験になった!
私が巡回監査士を受けた当時は、受験会場に行って他の受験者とともに一斉に試験する形式でした。
いつの間にかオンライン試験になっていたようで、驚きました。
IBT(Internet Based Testing)方式で、オンライン試験を受験者が用意したPCを利用し事務所や自宅等で受験することができます。
今後、リアル試験が行われるかはわかりませんが、私が巡回監査士を受けたときの当日の様子をご紹介した記事もありますので、合わせてご覧ください。
>>巡回監査士試験の試験問題の出題形式は?試験当日を体験者が語る!
まとめ|巡回監査士を受けることは無駄じゃない!今後の仕事に活かしていこう!
巡回監査士を受けて落ちてしまったけれども、生涯学習していく必要がある仕事なので、学んでよかったと思っています。
一時は、巡回監査士を受けて落ちるなんて、無駄だったんじゃないかと落ち込んだ時期もありましたが、関与先のお客様と接していくうちに、学んだ知識で守っていきたいという気持ちが高くなり、前向きにとらえることができるようになりました。
事情があって、巡回監査士を再度受けることは控えていますが、学びを止めることはやめたくない!いつかまたチャレンジできるといいなと、当時の記録を残していて良かったと思っています。
これから巡回監査士を目指す方の参考になれば幸いです。
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