「巡回監査士補を受験することになったけれど、何から勉強すればいいの?」「6科目もあるけれど、働きながら合格できる?」と不安に感じていませんか。
巡回監査士補は学習範囲が広いため、最初からテキストをすべて覚えようとすると時間がかかり、思うように勉強が進まないことがあります。
この記事では、巡回監査士補を取得した筆者の経験も交えながら、おすすめの勉強方法5ステップや例題集の使い方、6科目の対策、勉強時間について解説します。
自分に合った勉強の進め方を見つけ、働きながら無理なく合格を目指しましょう。
巡回監査士補のおすすめ勉強方法5ステップ
巡回監査士補は6科目あるため、「テキストを最初から全部覚えなければ」と考えると、勉強がなかなか進みません。
ここでは、巡回監査士補の勉強方法を5つのステップに分けて紹介します。
テキストをざっと読んで全体像をつかむ
まずはテキストをざっと読み、どのような内容を勉強するのか全体像をつかみましょう。
最初から細かな内容まで覚えようとすると時間がかかり、途中で勉強が進まなくなることがあります。
この段階では、分からないところがあっても問題ありません。「この章ではこんなことを学ぶんだな」と確認する程度で読み進めます。重要な用語や計算方法などを大まかに把握できたら、早めに例題集へ進みましょう。
テキストを完璧にしてから問題を解くのではなく、問題演習と並行して理解を深めるのがポイントです。
例題集を解答を見ながら1周する
テキストで全体像をつかんだら、次は例題集を1周します。最初からすべて自力で解こうとせず、分からない問題は解答や解説を見ながら進めても大丈夫です。
1周目の目的は、正解することではなく「どのような問題が出るのか」「どの知識を使って解くのか」を知ることです。分からない問題を何十分も考え続けるより、解答を確認して解き方を理解したほうが効率よく進められます。
間違えた問題や理解できなかった問題には印をつけておくと、2周目以降に重点的に復習しやすくなりますよ。
解答を見ずに例題集を繰り返す
例題集を一通り確認したら、2周目以降はできるだけ解答を見ずに問題を解いてみましょう。
1周目では理解したつもりでも、実際に自分で解いてみると「答えが出てこない」「計算方法を忘れている」といった苦手部分が見えてきます。
大切なのは、例題集を何周したかではなく、解答を見なくても自分で解ける問題を増やすことです。正解できた問題は繰り返す回数を減らし、間違えた問題を優先して解き直すと効率的です。試験日まで何度も繰り返し、少しずつ苦手問題を減らしていきましょう。
間違えた問題だけテキストに戻って復習する
例題集で間違えた問題があったら、そのまま答えだけを覚えるのではなく、テキストに戻って関連する内容を確認しましょう。「なぜこの答えになるのか」まで理解しておくことが大切です。
ただし、間違えるたびにテキストを最初から読み直す必要はありません。理解できていない部分だけを探して復習すれば、限られた勉強時間を有効に使えます。
例題集を解く→間違える→テキストで確認する→もう一度解くという流れを繰り返すことで、知識が少しずつ定着していきます。
公式の過去問を解いて本番に備える
例題集を繰り返して自力で解ける問題が増えてきたら、最後は公式サイトで公開されている過去問に挑戦しましょう。過去問を解くことで、例題集で身につけた知識が本番の問題でも通用するか確認できます。
最初は点数だけを気にするのではなく、間違えた問題や理解があいまいな分野を見つけることが大切です。解けなかった問題は例題集やテキストへ戻り、もう一度復習しましょう。
例題集で基礎を固め、過去問で実力を確認するという流れで仕上げると、本番に向けて弱点を減らしていけます。
巡回監査士補の例題集は何周すればいい?
巡回監査士補の勉強をしていると、「例題集は何周すれば合格できるの?」と気になりますよね。しかし、大切なのは周回数そのものではなく、解答を見ずに自力で解ける問題を増やすことです。
ここでは、例題集を繰り返す回数の考え方と、効率よく復習する方法を紹介します。
回数より「解答を見ずに解けるか」を基準にする
例題集は「3周すれば大丈夫」などと回数だけを目標にするのではなく、解答を見ずに自力で解けるかを基準にしましょう。同じ3周でも、答えを覚えているだけなのか、内容を理解して解けるのかでは身につき方が異なるためです。
1周目で解けなかった問題も、2周目、3周目と繰り返すうちに少しずつ理解できるようになります。例題を見たときに、必要な知識や解き方を自分で思い出せる状態を目指しましょう。
周回数にこだわりすぎず、苦手な問題を自力で解けるようになるまで繰り返すことが大切です。
合格者は例題集を何周している?
「実際の合格者は何周しているの?」と気になる方も多いでしょう。TKCが紹介している巡回監査士補の合格者には、例題集を最低3周した人や、5周ほど繰り返した人もいます。
ただし、必要な回数は実務経験や得意・不得意によって異なるため、「○周すれば合格できる」とは言い切れません。まずは1周して理解度を確認し、2周目以降は自力で解けるかチェックしていきましょう。
3周や5周という数字はあくまで合格者の一例として参考にし、自分が理解できているかを基準に進めるのがおすすめです。
間違えた問題を優先して繰り返す
例題集を何周もするときに、毎回すべての問題を最初から解き直す必要はありません。すでに自力で解ける問題よりも、間違えた問題や解き方に迷った問題を優先して復習したほうが、限られた勉強時間を有効に使えます。
例えば、間違えた問題には「×」、正解したものの自信がない問題には「△」などの印をつけておくと、復習する問題をすぐに判断できます。
2周目、3周目と進むにつれて「×」や「△」を減らし、最終的には苦手な問題も解答を見ずに解ける状態を目指しましょう。
巡回監査士補6科目の勉強方法と対策
巡回監査士補は、巡回監査Ⅰ・Ⅱ、所得税法、法人税法、消費税法、相続税法の6科目があります。
ここでは、6科目を3つに分けて勉強方法を紹介します。
巡回監査Ⅰ・Ⅱは基本事項を理解して例題を繰り返す
巡回監査Ⅰ・Ⅱは、まずテキストで基本事項を確認してから、例題集を繰り返して知識を定着させましょう。
最初から細かな内容まで暗記しようとすると時間がかかるため、テキストを一通り読んだら早めに問題演習へ進むのがおすすめです。
例題集で間違えた問題は、解答を覚えるだけで終わらせず、テキストの該当箇所へ戻って内容を確認します。「例題を解く→間違えたところを確認する→もう一度解く」を繰り返し、解答を見なくても判断できる問題を少しずつ増やしていきましょう。
所得税法・法人税法は計算問題まで実際に解く
所得税法・法人税法は、テキストを読んで内容を理解するだけでなく、例題集の計算問題まで実際に手を動かして解きましょう。解説を読んで「分かった」と思っていても、自分で計算すると途中で手が止まることがあります。
最初から正解できなくても問題ありません。分からないときは解答を確認し、どのような手順で計算するのかを理解してから、もう一度自力で解いてみます。
計算の流れを自分で再現できるまで繰り返すことで、知識だけでなく問題を解く力も身につけていきましょう。
消費税法・相続税法は苦手分野を早めに見つける
消費税法・相続税法も、テキストを読むだけで終わらせず、早めに例題集へ進んで苦手な分野を見つけることが大切です。問題を解いてみることで、「理解できているつもりだったけれど解けない」という部分に気づきやすくなります。
間違えた問題や迷った問題には印をつけ、テキストで関連する内容を確認してから繰り返し解き直しましょう。
試験直前になって苦手分野が残らないよう、早い段階から「できる問題・できない問題」を分けておくと、復習する範囲を絞りやすくなります。
巡回監査士補の勉強時間はどのくらい?いつから始める?
巡回監査士補に必要な勉強時間は、税理士事務所での実務経験や税法の知識などによって変わります。
ここでは、勉強時間の考え方と、働きながら無理なく続けるためのスケジュールの立て方を紹介します。
必要な勉強時間は実務経験や税法知識によって変わる
巡回監査士補の勉強時間は、受験する人の実務経験や税法の知識によって大きく変わります。税理士事務所での勤務経験が長く、日頃から税務や会計に触れている人と、入所したばかりの人では、理解するまでに必要な時間が同じとは限りません。
そのため、ネットで紹介されている合格者の勉強時間は、あくまで目安として考えましょう。まずは例題集を解いて、自分がどの科目を理解できていて、どこに時間がかかりそうなのかを確認することが大切です。
苦手科目には多めに時間を確保し、自分に合った勉強量を考えていきましょう。
試験日から逆算して勉強を始める
巡回監査士補の勉強は、「時間ができたら始めよう」と考えるのではなく、試験日から逆算してスタートするのがおすすめです。6科目あるため、勉強を始める時期が遅くなるほど、1日あたりに必要な勉強量も増えてしまいます。
まずは「テキストを読む→例題集を繰り返す→公式の過去問を解く」という流れに、それぞれどのくらいの日数を使うのか決めてみましょう。さらに、試験直前には苦手問題を解き直す期間も確保しておくと安心です。
最初から余裕を持った計画を立て、予定より遅れたときに調整できるようにしておくことがポイントです。
平日と休日に分けて勉強スケジュールを立てる
税理士事務所で働きながら受験する場合、毎日まとまった勉強時間を確保するのは難しいですよね。そのため、「毎日2時間」のように一律で決めるより、平日と休日に分けてスケジュールを立てると続けやすくなります。
平日は仕事の前後や休憩時間を使ってテキストの確認や短い問題を解き、休日は時間のかかる計算問題や過去問に取り組む方法があります。仕事が忙しい日は短時間でも構いません。
平日は少しずつ知識を積み重ね、休日にまとまった問題演習をするなど、仕事の予定に合わせて無理なく継続できる計画を立てましょう。
働きながら巡回監査士補の勉強を続ける3つのコツ
巡回監査士補は6科目あるため、仕事をしながら勉強を続けるには、限られた時間を上手に使うことが大切です。
ここでは、働きながら無理なく勉強を続けるための3つのコツを紹介します。
スキマ時間は暗記や復習に使う
働きながら巡回監査士補を目指すなら、まとまった勉強時間だけでなく、短いスキマ時間も活用しましょう。
朝の出勤前や昼休みなどの短時間は、テキストを読み返したり、前日に間違えた問題を確認したりする時間に使えます。一方、計算問題や過去問など、時間をかけて取り組みたい問題は、自宅や休日にまとめて行うと効率的です。
毎日長時間勉強できなくても、「短時間でできる勉強」と「まとまった時間が必要な勉強」を分けることで、忙しい日でも学習を続けやすくなります。
分からない問題を一人で長時間考えすぎない
例題集を解いていて分からない問題があっても、一人で長時間悩み続ける必要はありません。
まずは解答や解説を読み、それでも理解できなければテキストの該当箇所へ戻って確認しましょう。税理士事務所で働いている場合は、分からない部分を先輩や上司に質問する方法もあります。実務と結びつけて教えてもらうことで、理解しやすくなることもあるでしょう。
限られた時間で6科目を勉強するからこそ、分からない問題で立ち止まりすぎず、解決したらもう一度自力で解いてみることが大切です。
すべてを完璧に覚えようとしない
巡回監査士補は学習する範囲が広いため、テキストの内容を最初からすべて完璧に覚えようとすると、なかなか勉強が進みません。
「覚えてから問題を解こう」と考えるより、例題集を解きながら必要な知識を身につけていきましょう。一度で覚えられなくても、間違えた問題を繰り返すうちに少しずつ知識は定着していきます。
大切なのは、テキストをすべて暗記することではなく、問題を見たときに必要な知識を思い出し、自分で答えを導ける状態にすることです。完璧を求めすぎず、できる問題を一つずつ増やしていきましょう。
まとめ|巡回監査士補は例題集中心の勉強方法で合格を目指そう
巡回監査士補は6科目あるため、最初からテキストの内容をすべて覚えようとすると、勉強がなかなか進まないことがあります。まずはテキストで全体像をつかみ、早めに例題集へ進みましょう。
例題集は「何周したか」よりも、解答を見ずに自力で解けるかどうかが大切です。間違えた問題はテキストに戻って確認し、繰り返し解き直します。仕上げに公式の過去問を解けば、苦手な分野や理解が足りない部分も見つけやすくなります。
働きながら勉強する場合は、平日のスキマ時間を復習に使い、休日に計算問題や過去問へ取り組むなど、無理なく続けられる計画を立てることもポイントです。
巡回監査士補の勉強では、最初から完璧を目指す必要はありません。「テキストで確認→例題集を解く→間違えた部分を復習→もう一度解く」を繰り返し、できる問題を一つずつ増やして合格を目指しましょう。


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