「簿記3級は簡単」「独学で余裕」そんな言葉を信じて勉強を始めたものの、テキストを開いた瞬間に手が止まってしまった。
専門用語が多くて理解できない、仕訳がごちゃごちゃして頭に入らない、何度読んでも同じところでつまずく。
そのような経験はありませんか。
実は、簿記3級を独学で「難しい」と感じる人は少なくありません。決してあなたの理解力や努力が足りないわけではなく、独学だとつまずきやすいポイントがいくつもある資格だからです。
この記事では、なぜ簿記3級が独学だと難しく感じやすいのかを整理しながら、独学で合格しやすい人・そうでない人の違い、そして初心者がつまずきにくい勉強の考え方をわかりやすく解説していきます。
「このまま続けていいのか迷っている」「一度立ち止まって考え直したい」と感じている方は、ぜひ読み進めてみてください。
簿記3級の独学が難しいと感じる5つの理由

簿記3級は「入門資格」と言われることが多い一方で、独学で勉強を始めた人の中には「思ったより難しい」「全然わからない」と感じてしまう方も少なくありません。
簿記3級の独学が難しいと感じる理由は、資格の難易度そのものよりも、独学ならではのつまずきポイントにあるからです。
ここでは、簿記3級を独学で難しいと感じやすい5つの理由を解説します。
専門用語と仕訳で一気に混乱するから
簿記の勉強を始めて最初に戸惑いやすいのが、専門用語の多さです。
「借方」「貸方」「勘定科目」「仕訳」など、日常生活では使わない言葉が次々と出てきます。
特に初心者の方は、「言葉の意味がわからないまま話が進んでいく」状態になりがちです。
さらに、取引を仕訳として書き表す作業では、「どちらが借方で、どちらが貸方なのか」が分からず混乱してしまうことも多くあります。
この段階でつまずくと、「自分には向いていないかも」と感じてしまい、勉強の手が止まってしまう原因になります。
「なぜそうなるか」が理解できないまま進むから
独学では、テキストの説明を読んでも理由が腑に落ちないまま先へ進んでしまうことがあります。
「こう書く決まりだから」「ここは暗記するところ」といった説明だけでは、初心者にとっては理解が追いつきません。
その結果、「問題は解けても意味がわからない」、「少し問題の形が変わると解けなくなる」といった状態になりやすくなります。
「なぜこの仕訳になるのか」「お金や物の流れはどうなっているのか」が理解できないまま進むと、後半で一気に難しく感じてしまいます。
勉強の進め方がわからず迷子になるから
独学では、「今日は何をどこまでやればいいのか」が分からず、迷ってしまう人も多いです。
テキストを買ったものの、「最初から順番に読むだけでいいのか」「問題集はいつ使えばいいのか」「復習のタイミングはいつがいいのか」といった疑問を持ったまま、手探りで勉強を進めることになります。
勉強の全体像が見えないと、「ちゃんと合格に近づいているのか分からない」という不安が生まれ、モチベーションが下がってしまいます。
つまずいても質問できる相手がいないから
独学の大きな弱点は、分からないところをすぐに聞けないことです。
少し考えれば解決できる疑問でも、そのまま放置してしまうと理解があいまいな状態で積み重なっていきます。
「ここが分からないけど、誰にも聞けない」
「調べても余計に混乱してしまう」
こうした状況が続くと、勉強自体がストレスになり、途中でやめてしまう原因になります。
忙しくて勉強が続かないから
簿記3級に挑戦する人の多くは、仕事や家事、育児などで忙しい毎日を送っています。
独学の場合、勉強のペース管理をすべて自分で行う必要があるため、つい後回しになりがちです。
「今日は疲れたから明日やろう」
「少し間が空いたら、どこまでやっていたか分からなくなった」
このように勉強が途切れてしまうと、再開するハードルが高くなり、結果的に挫折につながってしまいます。
簿記3級簡単は嘘?独学で合格できる人とできない人の違い

簿記3級について調べると、「簡単」「独学で余裕」という声をよく見かけます。しかし一方で、「思ったより難しかった」「途中で挫折した」という人が多いのも事実です。
この違いは、頭の良さやセンスの差ではありません。
実は、独学で合格できる人とできない人には、いくつか共通する特徴があります。
独学でも合格しやすい人の特徴
独学でも合格しやすい人の特徴は次のとおりです。
・勉強習慣が身についている人
・自己管理が得意な人
順にみていきましょう。
・会計の基礎知識がある人
過去に簿記を少しでも学んだ経験がある人や、経理・事務の仕事で数字に触れてきた人は、独学でも理解が進みやすい傾向があります。
「借方・貸方」や「収益・費用」といった考え方に、どこかで見覚えがあるためです。
完全な初見ではない分、テキストの内容を自分の中で整理しやすく、つまずきにくくなります。
・勉強習慣が身についている人
毎日決まった時間に机に向かう習慣がある人も、独学に向いています。
たとえ1日30分でも、「今日はここまでやる」と決めてコツコツ続けられる人は、独学でも着実に力を伸ばせます。
勉強を生活の一部として組み込んでいる人は、モチベーションに左右されにくいのが強みです。
・自己管理が得意な人
独学では、勉強計画から進捗管理まで、すべて自分で行う必要があります。
「今どこまで理解できているか」「どこを復習すべきか」を冷静に判断できる人は、独学でも迷いにくいです。
スケジュールを立てて、それを守るのが苦にならない人は、独学でも合格しやすいタイプといえるでしょう。
独学が難しくなりやすい人の特徴
独学でも合格しやすい人の特徴は次のとおりです。
・忙しくて勉強時間が安定しない人
・過去に独学で挫折経験がある人
順にみていきましょう。
・完全初心者の人
簿記に初めて触れる人にとって、独学はハードルが高くなりがちです。
専門用語や考え方を一から理解しなければならず、「そもそも何をしているのか分からない」と感じてしまうこともあります。
最初の段階でつまずくと、その後の内容も理解しづらくなり、勉強が苦痛になってしまいます。
・忙しくて勉強時間が安定しない人
仕事や家事、育児で毎日が忙しい人は、独学だと勉強が後回しになりがちです。
「今日は疲れたから休もう」が何日も続くと、勉強のリズムが崩れてしまいます。
一度間が空くと、再開するのがつらくなり、結果的に挫折してしまうケースも少なくありません。
・過去に独学で挫折経験がある人
これまでに、資格や勉強を独学で始めて途中でやめてしまった経験がある人は注意が必要です。
「また続かなかったらどうしよう」という不安が先に立ち、勉強に集中できなくなることがあります。
これは意志が弱いわけではなく、独学という方法が合っていなかっただけの場合がほとんどです。
>>簿記3級の独学に必要なものとは?簿記3級独学合格にむけて一歩一歩進んでいこう!
簿記3級は独学でも合格できる!初心者が合格しやすい勉強方法

簿記3級は、正しいやり方で勉強すれば独学でも十分に合格を目指せる資格です。
大切なのは、「たくさんの教材に手を出すこと」ではなく、基本を繰り返し理解することです。
ここでは、初心者でも迷わず進められる勉強方法を紹介します。
まずは「テキスト1冊+問題集1冊」に絞るのが鉄則
簿記3級の勉強を始めると、「このテキストも良さそう」「別の問題集も必要かも」と不安になりがちです。
しかし、初心者のうちは教材を増やしすぎると、かえって混乱してしまいます。
おすすめなのは、
・問題集1冊
この2冊に絞って勉強することです。
同じ言葉づかい・同じ説明で繰り返し学ぶことで、理解が定着しやすくなります。
「1冊を完璧にする」ことを目標にしましょう。
「仕訳→例題→総合問題」の順番で理解が深める
簿記3級では、すべての問題の土台となるのが仕訳です。
まずは、取引を仕訳として書けるようになることが最優先になります。
勉強の順番としては、
・例題で使い方を確認する
・総合問題で全体の流れをつかむ
この順番がおすすめです。
いきなり総合問題に挑戦すると、「何をしているのか分からない」と感じやすくなります。
仕訳を丁寧に積み重ねることで、自然と後半の問題も解けるようになります。
問題集・過去問で得点力を鍛える
テキストを読んで「分かった気になる」だけでは、試験では点数が取れません。
簿記3級は、問題を解くことで理解が深まる資格です。
問題集や過去問を使う際は、
・なぜ間違えたのかを確認する
・仕訳に戻って復習する
この流れを意識しましょう。
同じミスを繰り返さなくなったときが、実力がついてきたサインです。
完璧を目指すより、「合格点を安定して取れる力」を目標にすることが大切です。
>>【社会人向け】簿記3級は問題集のみでも合格できる?テキストがいらないと言われる理由と欠点
独学で簿記3級を取得するための3ステップ

簿記3級を独学で取得するには、しっかりとした計画と効果的な学習方法が必要です。
ここでは、学習計画の立て方から必要な教材の選び方、そして効果的な学習方法について簡単に解説します。
学習計画の立て方
まずは、試験日から逆算して学習スケジュールを作成しましょう。
例えば、試験まで3ヶ月ある場合、最初の2ヶ月で基礎知識を身につけ、最後の1ヶ月で問題演習に集中するという具合です。1日の学習時間を決め、無理のない範囲で毎日少しずつ進めることが重要です。
また、簿記の学習内容を大きく分けて、例えば「仕訳」「帳簿記入」「財務諸表の作成」などのように区分けします。それぞれの区分に対して、どれくらいの時間をかけるかを決めておきます。こうすることで、学習の進捗を管理しやすくなります。
そして、定期的に学習の進捗をチェックし、計画通りに進んでいるかを確認します。進んでいない場合は、計画を見直して調整することも必要です。進捗をチェックすることで、モチベーションを維持しやすくなります。
必要な教材の選び方
教科書は、簿記3級の基本をしっかり学べるものを選びましょう。
初心者向けにわかりやすく解説されているものがおすすめです。図解が多く、実際の試験問題に対応した内容の教科書を選ぶと良いでしょう。
問題集は、実際の試験問題に近い形式のものを選びます。過去問題集や模擬試験問題集が特に役立ちます。問題を解くことで、理解度を確認し、試験本番に向けて実践力を養うことができます。
YouTubeも積極的に活用しましょう。YouTubeには、簿記3級の解説動画が多くありますし、簿記学習サイトも多数存在します。無料で利用できるYouTubeを活用することで、学習費用を抑えることができます。
効果的な学習方法
ノートは、重要なポイントを整理して書くようにしましょう。
図や表を使って視覚的に理解しやすいように工夫することも大切です。また、後で見返したときに理解しやすいように、自分なりの工夫を加えると良いでしょう。
問題演習は、教科書で学んだことを実際に使って確認する大切なステップです。まずは、基本問題から始めて、徐々に応用問題へと進めます。解答後は、必ず解説を読み、間違えたところを復習します。解けなかった問題は、再度チャレンジして確実に理解しましょう。
復習は、学習内容を定着させるために欠かせません。学んだ内容は、翌日、一週間後、そして一ヶ月後に復習するように計画します。これにより、記憶が長期にわたって定着しやすくなります。また、間違えた問題や理解が浅かった部分を重点的に復習することも重要です。
簿記3級の独学は、計画的に進めることで効率よく学習を進められます。しっかりとした学習計画を立て、適切な教材を選び、効果的な学習方法を実践することで、確実に合格を目指しましょう。
>>簿記3級独学のためのテキスト!いきなり買ってはならない3つの理由とは?
まとめ|簿記3級が難しいと感じた今こそ勉強方法を見直すタイミング

簿記3級を独学で勉強していて「難しい」「思ったより理解できない」と感じるのは、決して珍しいことではありません。
専門用語や仕訳に戸惑ったり、勉強の進め方が分からず手が止まってしまったりするのは、多くの初心者が経験する壁です。これは能力や努力の問題ではなく、今の勉強方法が自分に合っていない可能性が高いと考えられます。
独学で合格している人がいる一方で、誰にでも同じやり方が合うわけではありません。教材の選び方や勉強の順番、復習の仕方を少し変えるだけでも、理解のしやすさや勉強の続けやすさは大きく変わります。
「独学が難しい」と感じた今は、あきらめるタイミングではなく、勉強方法を見直すタイミングです。自分のつまずいているポイントを整理し、無理のない進め方に調整することで、簿記3級は十分に合格を目指せる資格なので、頑張っていきましょう!


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